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入学年度
app year
科目名(クラス)
Course Title
単位数
credits
開講期
year
時間割
担当教員名
Instructor(S)
2012~流通コース特殊講義 ビジネス・マーケティング論Special Topics of Distribution Course:Business Marketing
4
後期
水曜日5時限
金曜日1時限
河内 俊樹

1.サブタイトル Subtitle
組織間取引の特質について理解をし、産業財企業のマーケティング戦略に対する基本的知識を習得する
2.関連する教育諸方針 Course-Related Policies; Diploma and Curriculum Policy
【知識・理解】企業活動を理解・説明するための専門知識を身につけることができる
3.授業科目のテーマと目的 Theme of the Course
本講義科目では、主に産業財を対象としたマーケティング戦略(インダストリアル・マーケティング戦略/ビジネス・マーケティング戦略)について取り扱います。産業財という言葉は聞き慣れないかもしれませんが、一般的に、組織・企業が購買する製品やサービスと考えることができ、生産財あるいはビジネス財とも呼ばれたりしているものです。いわゆる、B to B(Business to Business)の世界のマーケティング戦略について取り扱うのが、本講義科目です。
本講義では、組織顧客を対象にした産業財マーケティング戦略について理解を深めていきながら、売手と買手との間のコミュニケーション(ビジネス・コミュニケーション)や営業戦略について,また戦略提案の方法等について専門的な学習をしていくことにします。
4.授業科目の内容・具体的な授業計画及び進度 Course Description and Outline
第1回目 ビジネス・マーケティング論の講義内容について,講義の受け方と学習方法について
     消費財マーケティングと産業財マーケティング(1):産業財とは何か
第2回目 消費財マーケティングと産業財マーケティング(2):製品およびサービスの概念,サービス活動の拡がり
第3回目 消費財マーケティングと産業財マーケティング(3):産業財購買の特徴,購買センター概念,購買意思決定プロセス
第4回目 ビジネス・コミュニケーションと営業活動の展開(1):コミュニケーションとは何か,コミュニケーションの目的とプロセス
第5回目 ビジネス・コミュニケーションと営業活動の展開(2):営業の役割とその特徴(1)
第6回目 ビジネス・コミュニケーションと営業活動の展開(3):営業の役割とその特徴(2)
第7回目 ビジネス・コミュニケーションと営業活動の展開(4):営業の役割とその特徴(3),ケース・スタディ(アナログ営業の世界)
第8回目 ビジネス・コミュニケーションと営業活動の展開(5):産業財取引の構成要素と「営業マイオピア」回避の重要性
第9回目 情報の優位性と戦略提案の重要性(1):マーケティング戦略における「情報」とは何か,映像学習(ケース・スタディ)
第10回目 情報の優位性と戦略提案の重要性(2):情報力とプロモーション展開のパターン etc.
第11回目 情報の優位性と戦略提案の重要性(3):提携戦略の重要性,範囲の経済と連結の経済 etc.
第12回目 情報の優位性と戦略提案の重要性(4):情報優位性の確保に対する戦略的重要性,ブランドパワー構築の論理
第13回目 情報の優位性と戦略提案の重要性(5):取引先への交渉プロセスと価値創出の関係,情報格差を生み出す情報とは何か
第14回目 情報の優位性と戦略提案の重要性(6):製品・サービスコンセプトの創造,産業財に対する組織的欲望発見の視点
第15回目 情報の優位性と戦略提案の重要性(7):組織間取引における戦略提案に向けた2つの分析視点
第16回目 情報の優位性と戦略提案の重要性(8):財に対する見方とビジネス発想の転換に向けた戦略的視点(1)
第17回目 情報の優位性と戦略提案の重要性(9):財に対する見方とビジネス発想の転換に向けた戦略的視点(2)
第18回目 市場に対する欲望創出とその情報の所在(1):製品やサービスの発想のポイント,映像学習(ケース・スタディ)
第19回目 市場に対する欲望創出とその情報の所在(2):製品やサービスに対する市場認識,真の顧客探索とその顧客が抱える欲望探索
第20回目 市場に対する欲望創出とその情報の所在(3):産業財広告の一般的特質,営業活動の限界性と広告展開の可能性
第21回目 市場に対する欲望創出とその情報の所在(4):産業財広告展開の重要性
第22回目 市場に対する欲望創出とその情報の所在(5):情報保有量の違いによる取引関係の識別と戦略展開の課題
第23回目 市場に対する欲望創出とその情報の所在(6):情報の共有化による相互啓発と創発,産業財市場における顧客対応効率化への指針 etc.
第24回目 産業財製造企業における技術の重要性(1):下請け企業の特徴と取引依存によるパワー関係の発生,製品の需要特性(増分効用の程度と必要性の程度)
第25回目 産業財製造企業における技術の重要性(2):イノベーションの基本論理,イノベーションのダイナミクス,イノベーションの普及,イノベーションのジレンマ etc.
第26回目 産業財製造企業における技術の重要性(3):マーケティング戦略から捉えるの「技術」の見方,産業財マーケティング戦略における技術戦略の課題
第27回目 産業財製造企業における技術の重要性(4):映像学習(ケース・スタディ)
第28回目 マーケティングに関する今日的トピックス(1):インターネット・ビジネスの隆盛,バーチャル店舗とリアル店舗との共存問題 etc.(予定)
第29回目 マーケティングに関する今日的トピックス(2):大量廃棄社会を生み出すビジネスの実態,サブスクリプションをはじめとするビジネス・モデルの変化 etc.(予定)
第30回目 まとめ

※ 講義内容は、必要に応じて変更することがあります。
※ 2018年度まで開講していた「流通コース特殊講義 インダストリアル・マーケティング論」(講義担当者:河内俊樹)と、講義内容について重複する部分が相当量あります。もしも、本講義科目を履修する場合には、了解の上、受講してください。
5.利用教科書 Textbook(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
ビジネスのためのマーケティング戦略論ー企業の永続化を目指す実践的考え方ー
同文舘出版
大友 純・河内 俊樹
9784495650025
2020
2
6.参考書 Reference Book(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
技術経営論
東京大学出版会
丹羽 清
4130628143
2006
2
創発するマーケティング
日経BP出版センター
DNP創発マーケティング研究会
9784861303104
2008
3
創発する営業
丸善出版株式会社
DNP創発マーケティング研究会
9784621084496
2014
4
イノベーション実践論
東京大学出版会
丹羽 清
9784130421355
2010
5
生産財マーケティング
有斐閣
高嶋 克義・南 千恵子
4641162840
2006
※教科書・参考書以外の資料 Materials other than textbooks and Reference Books
上記以外のその他の基本的な参考文献については、講義の進行に即して紹介して行きます。
7.準備学習(予習・復習) Expected Work outside of Class時間
【予習】次回講義内容について確認し、教科書や参考書として紹介されているテキスト等の該当箇所を読んでおくこと。また、専門用語や概念について調べ、理解しておくこと。
1.5 時間
【復習】講義ノートや配布資料を見ながら講義内容について再度整理をし、講義ペーパーの「学習のポイント」等についてまとめておくこと。
2.5 時間


4.0 時間
8.フィードバック Instructor Feedback
講義の進行に即して、レポート,課題,コメントペーパーの提出を要求した場合には、次回講義時に解説等を行います。
最終試験に対するフィードバックとその方法については、最終試験に関するアナウンスをする時に周知します。
9.評価の方法・基準 Criteria for Evaluation
本講義では、最終試験:77%,平常点(出席状況と受講態度):23%によって総合的に成績点を付け、評価します。
また、講義の進行に即して、レポート,課題,コメントペーパーの提出を要求した場合には、評価対象として成績点に加点します。
10.学習の到達目標 The Main Goals of Course
組織間取引現象について理論的・論理的に説明できるようになるために、営業活動を含めた基本的な産業財マーケティング戦略(インダストリアル・マーケティング戦略/ビジネス・マーケティング戦略)の知識を習得すること。
11.その他の留意事項について Additional Instractions / Comments to Students
(1) ビジネス・マーケティング論をより理解するために、「マーケティング論」や「広告論」等の関連科目を履修していることが望ましい、と考えらます。
(2) 講義受講マナーの常識として、他の受講生の迷惑となる行為は認められません。例えば、遅刻,私語,携帯電話・スマートフォンの使用などは当然慎むこと。また、帽子やサングラスを着用したままでの受講は、受講態度・マナーとして不適切であることを自覚すること。以上の点は、大学生として要求される当然の受講マナーです。


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