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入学年度
app year
科目名(クラス)
Course Title
単位数
credits
開講期
year
時間割
担当教員名
Instructor(S)
2019~サプライチェーン・マネジメント論Supply Chain Management
2
後期
火曜日5時限
上羽 博人

1.サブタイトル Subtitle
分業システムとサプライチェーン・マネジメント(SCM)
2.関連する教育諸方針 Course-Related Policies; Diploma and Curriculum Policy
国際ビジネスの基礎を理解し、英語や情報関連科目を履修することで思考力・判断力を身につけ、今日のグローバル化した情報社会に適応できる人材として、地域社会や企業における有為の存在となる。また、より高度な学修を続けることを目的として4年制大学に編入する際に必要とされる基礎的な知識と技能や思考力を習得するための科目である。
3.授業科目のテーマと目的 Theme of the Course
コンビニエンスストア、通信販売(楽天、アマゾンなど)などでは、買いたい「モノ」を情報ネットワーク上で見つけ、電子的にお金を払うことはよく知られています。しかし、発注した後、翌日にはモノが届けられる仕組みについてはあまり知られていません。その仕組みを、「物流」、「ロジスティクス」、「サプライチェーン・マネジメント(SCM)」といいます。
 流通は、「商流」と「物流」から構成され、ロジスティクス、サプライチェーン・マネジメント(SCM)は情報化やビジネスのオープンシステム化に対応した、物流の高度化、企業経営の効率化です。
 
 サプライチェーン・マネジメント(SCM)とは、「サプライチェーン全体を視野に入れた連携関係の改善・革新を通じ、業務プロセスを統合化し全体最適化を図ること。」 そして、サプライチェーンとは、「原材料の供給段階から最終需要者の段階に至るモノの流れ(マテリアルフロー)と、情報の流れに関連した全ての活動を一連のつながり(業務プロセス)と見る考え方」と定義されています。

 これは、モノを生産したり、工場(生産)から市場(消費)へ移動したりして付加価値を高め利益を得る「製造業」、「流通業」、「飲食業」などの業種が、高度な物流・情報・通信システムなどの支援を受け、企業内や企業間のあらゆる経営資源(人、モノ、金、情報)を統合して効率化を行いサプライチェーン(企業連携、業務連携)全体の競争優位を獲得する手法です。この仕組みをコンビ二、衣料・家電などの量販店、通信販売、自動車・家電・エレクトロニクスなどの製造業などが利用しています。

 サプライチェーン・マネジメントはロジスティクスと比較されますが、ロジスティクスは、1つの企業や系列企業の中で行われている、物流を中心とした経営の効率化、そして、競争優位の獲得です。サプライチェーン・マネジメントは、1つの企業が調達(原材料や部品の仕入れ)や製品の販売、製品の共同開発などで関係しているサプライチェーンにかかわる複数の企業全体の競争優位の獲得です。また、基本的にロジスティクスは企業内の活動ですが、サプライチェーンは企業間が中心となるため、商取引も発生します。戦略にも違いがでます。

 この授業では、まずサプライチェーン・マネジメントの構造や変化、物流・ロジスティクスとの違いなどを説明し、分業システムの高度化、企業の経営資源の選択と集中、アウトソーシング、立地の要因、拠点の移転要因などと、サプライチェーン・マネジメントとの関係について説明します。
4.授業科目の内容・具体的な授業計画及び進度 Course Description and Outline
第1回目 イントロダクション  
第2回目 サプライチェーン・マネジメント(SCM)とは (1)産業におけるSCMの役割 (2)サプライチェーン(SC)、SCMの全体構造
第3回目 商取引とサプライチェーン・マネジメント(SCM) (1)企業内のSCMと企業間のSCM (2)商取引におけるサプライチェーン(SC)の仕組み
第4回目 物流システムとサプライチェーン・マネジメント(SCM) (1)サプライチェーン(SC)における物流システムの役割 (2)物流システムとSCMの相違
第5回目 ロジスティクスとサプライチェーン・マネジメント(SCM) (1)ロジスティクスの構造(企業システムとの関係) (2) サプライチェーン(SC)におけるロジスティクスの役割  (3)ロジスティクスとSCMの相違
第6回目 分業システム、JIT(Just In Time)とサプライチェーン・マネジメント(SCM) (1)産業と分業システム、JIT(2)分業システムとサプライチェーン(SC)  (3)分業システムとSCM
第7回目 分業システム、JIT(Just In Time)とサプライチェーン・マネジメント(SCM)
第8回目 サプライチェーン・マネジメント(SCM)と制約理論
第9回目 生産とサプライチェーン・マネジメント(SCM) (1)生産とは(インテグラル型、モジュラー型) (2)生産工程におけるSCM (3)部品メーカー・製品メーカーとSCM
第10回目 立地・産業集積とサプライチェーン・マネジメント(SCM) (1)企業立地・産業集積とは (2)企業立地と産業集積の関係 (3)企業立地とSCMの関係
第11回目 情報システムとサプライチェーン・マネジメント(SCM) (1)SCMにおける情報システムの役割 (2)生産・流通における情報システム (3)全体の経営資源と情報システム
第12回目 製造業の経営戦略とサプライチェーン・マネジメント(SCM)
第13回目 流通業の経営戦略とサプライチェーン・マネジメント(SCM)
第14回目 物流企業とサプライチェーン・マネジメント(SCM) (1)物流企業とは(種類と立ち位置) (2)物流企業とは(種類と業務) (3)SCMにおける物流企業の役割
第15回目 まとめ
5.利用教科書 Textbook(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
2
6.参考書 Reference Book(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
トコトンやさしいSCMの本(第2版)
日刊工業新聞社
鈴木 邦成
9784526072864
2014
2
ロジスティクス入門 〈第2版〉日経文庫
日本経済新聞出版社
中田信哉
9784532112691
2012
3
サプライチェーン・マネジメントとロジスティクス管理入門
日刊工業新聞社
藤川 裕晃
9784526061325
2008
4
能力構築競争
中公新書
藤本隆宏
9784121017000
2003
5
立地論入門
古今書院
松原 宏
9784772250627
2002
※教科書・参考書以外の資料 Materials other than textbooks and Reference Books
教科書は最初の授業で指示します。
必要に応じて資料を配布します。
7.準備学習(予習・復習) Expected Work outside of Class時間
予習:授業最初に配布した資料をよく読んで、質問点などを見つけてください。
1.5 時間
復習:受講した内容をもう一度参考書や辞書などを用いて確認してください。
2.0 時間
その他:提示してある参考書など、ロジスティクス、サプラウチェーン・マネジメントに関する本や資料を広く読んでください。
0.5 時間

4.0 時間
8.フィードバック Instructor Feedback
小テスト・レポート・感想文など:ポータルに模範解答を示し、教室で解説します。
最終試験:ポータルに模擬解答を示します。
9.評価の方法・基準 Criteria for Evaluation
最終試験(60%)、小テスト・レポート・感想文など(40%)
内容の区切りで、適宜、小テストやレポート作成、感想文作成などを行います。
(遠隔授業になった場合など、小テスト・レポート・感想文などが適切に行えない場合は、最終試験を100%として対応します。)
遅刻、欠席は特段の事情がない限りしないこと。
10.学習の到達目標 The Main Goals of Course
サプライチェーン・マネジメントと製造業、流通業、飲食業など企業および企業間の経営活動の関係について理解します。
 企業で特定の業務に従事した場合、その業務がどのように他の業務や企業と関係するかについて学びます。
 企業経営および企業間関係の全体最適化を学びます。
11.その他の留意事項について Additional Instractions / Comments to Students



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