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入学年度
app year
科目名(クラス)
Course Title
単位数
credits
開講期
year
時間割
担当教員名
Instructor(S)
2002~国際ビジネスコース特殊講義 グローバル・ロジスティクス論Special Topics of International Business cource: Global Logistics
4
通年
火曜日5時限
上羽 博人

1.サブタイトル Subtitle
貿易取引、グローバル・サプライチェーンの仕組みを学ぶ
2.関連する教育諸方針 Course-Related Policies; Diploma and Curriculum Policy
国際ビジネスの基礎を理解し、英語や情報関連科目を履修することで思考力・判断力を身につけ、今日のグローバル化した情報社会に適応できる人材として、地域社会や企業における有為の存在となる。また、より高度な学修を続けることを目的として4年制大学に編入する際に必要とされる基礎的な知識と技能や思考力を習得するための科目である。
3.授業科目のテーマと目的 Theme of the Course
コンビニエンスストアでは、いつ行っても欲しいモノがありますし、通信販売(アマゾン、楽天など)では、買いたい「モノ」を情報ネットワーク上で見つけ、電子的にお金を払うと翌日にはモノが届きます。しかし、モノが「ある」、「届く」仕組みについてはあまり知られていません。その仕組みを、「物流」、「ロジスティクス」、「サプライチェーン・マネジメント(SCM)」といいます。
流通は、「商流」と「物流」から構成され、ロジスティクス、サプライチェーン・マネジメント(SCM)は情報化やビジネスのオープンシステム化に対応した、物流の高度化、企業経営の効率化です。

ロジスティクスは、1つの企業や系列企業の活動を基本として「調達-生産-販売-物流」といった経営管理の業務のプロセスを「一貫したモノの流れ」という側面から見て、その最適化をはかること。さらに、企業全体の活動の最適化を行うこと。」と定義されています。そして、「グローバル・ロジスティクス」は多国籍企業など複数の国にまたがって活動する企業(多国籍企業など)のロジスティクスが合理的につながっている仕組みです。

グローバル・ロジスティクスでは国際ビジネス、貿易取引が必要であり「国際商務」、「貿易実務」が行われます。貿易取引は国際的な流通で、今、グローバル・サプライチェーンの中に取り込まれていますが、その仕組みは基本的には国内流通と変わりません。しかし、言語や法令、通貨、習慣などが異なった国間の取引であり、また距離的にも離れているケースが多いため、取引相手が見えにくい、手続きが煩雑、各国の「生活の安全」や「経済の安定」が優先される、問題が発生しても解決が難しいなどの違いがあります。

サプライチェーン・マネジメントはロジスティクスと比較されますが、ロジスティクスは、1つの企業や系列企業の中で行われている、物流を中心とした経営の効率化、そして、競争優位の獲得です。サプライチェーン・マネジメントは、1つの企業が調達(原材料や部品の仕入れ)や製品の販売、製品の共同開発などで関係しているサプライチェーンにかかわる複数の企業全体の競争優位の獲得です。また、基本的にロジスティクスは企業内の活動ですが、サプライチェーンは企業間が中心となるため、商取引も発生します。戦略にも違いがでます。

この授業では国際商務、サプライチェーン・マネジメント(SCM)を通してグローバル・ロジスティクスを学んでいきます。
4.授業科目の内容・具体的な授業計画及び進度 Course Description and Outline
第1回目  イントロダクション
第2回目  国際ビジネス、貿易とは(商流と物流、貿易取引の種類、原産地、付加価値、自由貿易協定など)
第3回目  貿易取引システムとは(輸出手続きのフローチャート、関係するルール、書類の概要など)
第4回目  売主における貿易取引(売買契約(約款、Incotermsなど)、代金決済(信用状決済、送金決済など))
第5回目  売主における貿易取引(リスクマネジメント(貨物損害保険、貿易保険、為替予約など))
第6回目  売主における貿易取引(貿易管理(関税関係法令、国内法(他法令)、保税制度など))
第7回目  売主における貿易取引(物流(国際物流など))
第8回目  貿易取引システムとは(輸入手続きのフローチャート、関係するルール、書類の概要など)
第9回目  買主における貿易取引(売買契約、代金決済、リスクマネジメント、物流)
第10回目  買主における貿易取引(貿易管理(輸入通関と関税(関税法、関税定率法、関税暫定措置法)の仕組みなど)
第11回目  買主における貿易取引(貿易管理(輸入に関係する国内法(他法令)の仕組みなど))
第12回目  Incoterms (EXW、FOB、FCA、CIP、CPT、CIF、CFR、DAT、DAP、DDP)
第13回目  貿易取引と物流(グローバル・ロジスティクス、グローバル・サプライチェーン・マネジメント(G-SCM))
第14回目  貿易取引・G-SCMと当事者(荷主、貿易関係企業(商社、利用運送事業など))
第15回目  中間まとめ

第16回目 グローバル・ロジスティクスとサプライチェーン・マネジメント(SCM)  
第17回目 サプライチェーン・マネジメント(SCM)とは (1)産業におけるSCMの役割 (2)サプライチェーン(SC)、SCMの全体構造
第18回目 商取引とサプライチェーン・マネジメント(SCM) (1)企業内のSCMと企業間のSCM (2)商取引におけるサプライチェーン(SC)の仕組み
第19回目 物流システムとサプライチェーン・マネジメント(SCM) (1)サプライチェーン(SC)における物流システムの役割 (2)物流システムとSCMの相違
第20回目 ロジスティクスとサプライチェーン・マネジメント(SCM) (1)ロジスティクスの構造(企業システムとの関係) (2) サプライチェーン(SC)におけるロジスティクスの役割  (3)ロジスティクスとSCMの相違
第21回目 分業システム、JIT(Just In Time)とサプライチェーン・マネジメント(SCM) (1)産業と分業システム、JIT(2)分業システムとサプライチェーン(SC)  (3)分業システムとSCM
第22回目 分業システム、JIT(Just In Time)とサプライチェーン・マネジメント(SCM)
第23回目 サプライチェーン・マネジメント(SCM)と制約理論
第24回目 生産とサプライチェーン・マネジメント(SCM) (1)生産とは(インテグラル型、モジュラー型) (2)生産工程におけるSCM (3)部品メーカー・製品メーカーとSCM
第25回目 立地・産業集積とサプライチェーン・マネジメント(SCM) (1)企業立地・産業集積とは (2)企業立地と産業集積の関係 (3)企業立地とSCMの関係
第26回目 情報システムとサプライチェーン・マネジメント(SCM) (1)SCMにおける情報システムの役割 (2)生産・流通における情報システム (3)全体の経営資源と情報システム
第27回目 製造業の経営戦略とサプライチェーン・マネジメント(SCM)
第28回目 流通業の経営戦略とサプライチェーン・マネジメント(SCM)
第29回目 物流企業とサプライチェーン・マネジメント(SCM) (1)物流企業とは(種類と立ち位置) (2)物流企業とは(種類と業務) (3)SCMにおける物流企業の役割
第30回目 まとめ
5.利用教科書 Textbook(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
2
6.参考書 Reference Book(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
図解 仕事の流れが一目でわかる! はじめての貿易実務
ナツメ社
木村 雅晴
9784816357329
2014
2
図解 貿易実務ハンドブック ベーシック 版 第5版
日本能率協会マネジメントセンター
日本貿易実務検定協会
9784820747819
2012
3
キチンとわかる! 貿易のしくみ   (第3版)
TAC出版
星野 敦 (監修)
9784813251262
2012
4
国際商務論の新展開
同文舘出版
新堀 聰、椿 弘次
9784495678012
2006
5
※教科書・参考書以外の資料 Materials other than textbooks and Reference Books
教科書は最初の授業で指示します。
必要に応じてプリントを配布します。
7.準備学習(予習・復習) Expected Work outside of Class時間
予習:授業最初に配布した資料をよく読んで、質問点などを見つけてください。
1.5 時間
復習:受講した内容をもう一度参考書や辞書などを用いて確認してください。
2.0 時間
その他:提示してある参考書など、貿易、貿易実務に関する本や資料を広く読んでください。
0.5 時間

4.0 時間
8.フィードバック Instructor Feedback
小テスト・レポート・感想文など:ポータルに模範解答を示し、教室で解説します。
最終試験:ポータルに模擬解答を示します
9.評価の方法・基準 Criteria for Evaluation
最終試験(60%)、小テスト・レポート・感想文など(40%)
内容の区切りで、適宜、小テストやレポート作成、感想文作成などを行います。
(遠隔授業になった場合など、小テスト・レポート・感想文などが適切に行えない場合は、最終試験を100%として対応します。)
遅刻、欠席は特段の事情がない限りしないこと。
10.学習の到達目標 The Main Goals of Course
国際ビジネスを学ぶことで、貿易取引とグローバル・サプライチェーンの関係など理解します。
11.その他の留意事項について Additional Instractions / Comments to Students



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