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入学年度
app year
科目名(クラス)
Course Title
単位数
credits
開講期
year
時間割
担当教員名
Instructor(S)
2005~異文化コミュニケーション論Cross-cultural Communication
2
後期
月曜日4時限
湊 圭史

1.サブタイトル Subtitle
異なる文化が併存する状況での文化的交流・社会的交渉についての考察
2.関連する教育諸方針 Course-Related Policies; Diploma and Curriculum Policy
①学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)【英語英米文学科】2. 英米文化を中心として異文化に積極的な関心を持ち、それを何らかの行動に移すことができる。
②教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)【英語英米文学科】3. 各専門領域への入門科目及び専門演習
3.授業科目のテーマと目的 Theme of the Course
文化的背景の異なる人々が交流する際には、様々なあつれきが経験されるとともに、新しい社会を生み出すダイナミズムが生まれることもある。世界的に多文化共存の状況がより一般化していくことが予想される中、この授業では、文化の違いがどのような衝突をもたらし、異文化との出会いによってどのような新しい可能性が生まれるかを考察する。また、そのために必要な基本的な概念や思考の枠組みを学ぶ。くわえて、多文化状況が日常化したオーストラリア社会を舞台に書かれた短編小説を参照することで、具体的状況において文化的交流・社会的交渉がどのように起こりうるかを分析する。新聞や雑誌記事から現在起きている実際の事象もとりあげ、フィクションから読み取った主題が現実においてどのように表れ、また私たち自身とどのような関係をもっているかを検討する。
4.授業科目の内容・具体的な授業計画及び進度 Course Description and Outline
第1回 概要/グローバリゼーションと多文化社会(教科書 序章pp.1-17)
第2回 コミュニケーションとは何か?(教科書 第1章pp.19-49)
第3回 文化とは何か?(教科書 第2章pp.51-83)
第4回 オーストラリアの小説から: コミュニティと他者
第5回 言語的コミュニケーション(教科書 第3章pp.85-113)
第6回 非言語的コミュニケーション(教科書 第4章pp.115-155)
第7回 オーストラリアの小説から: 非言語的コミュニケーションと異文化の楽しみ 
第8回 コミュニケーションとアイデンティティ(教科書 第5章pp.157-178)
第9回 マス・コミュニケーション(メディア)と文化(教科書 第6章pp.181-204)
第10回 オーストラリアの小説から: マイノリティとマジョリティ
第11回 異文化との接触(教科書 第7章pp.207-234)
第12回 上手くいかないコミュニケーション(教科書 第8章pp.235-257)
第13回 オーストラリアの小説から: 文化の衝突と混淆
第14回 多文化社会を生きるために(教科書 第9章pp.259-283)
第15回 まとめ

① 基本的に講義を中心に行うが、授業中にいくつか問題を提起し、自分の意見を書いて提出する課題をこなしていく。
② 各回上記のスケジュールに指定された教科書の章を読み、設問に答えてくるようにする。授業ではその章からさらにトピックを絞って、異文化間コミュニケーションを考える際に不可欠な視点を説明する。
③ 4、7、10、13週目のオーストラリアの小説をとりあげる回では、グループ・ディスカッションを中心に授業を進める。フィクションを通じて想像力を働かせること。
④ 授業以外、日常においても、自分自身の周りの多文化が関係した事象に注意を払い、授業で紹介できるようにする。
5.利用教科書 Textbook(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
異文化コミュニケーション論-グローバル・マインドとローカル・アフェクト
松柏社
八島智子・久保田真弓
9784775401842
2012
2
6.参考書 Reference Book(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
ダイヤモンド・ドッグ:《多文化を映す》現代オーストラリア短編小説集
現代企画室
ケイト=ダリアン・スミス/有満保江編
9784773808049
2008
2
わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書)
講談社
平田オリザ
9784062881777
2012
3
グローバル社会における異文化コミュニケーション―身近な「異」から考える
三修社
池田理知子他
9784384059373
2019
4
沈黙のことば : 文化・行動・思考
南雲堂
エドワード・T・ホール
9784523260202
1966
5
Intercultural Communication: A Critical Introduction 2nd Edition
Edinburgh University Press
Ingrid Piller
9781474412919
2017
※教科書・参考書以外の資料 Materials other than textbooks and Reference Books
教科書に加えて毎回配布のハンドアウトを用いて授業を進める。課題提出はMoodleで行い、場合によってはハンドアウトもMoodleを利用する。
7.準備学習(予習・復習) Expected Work outside of Class時間
教科書から指定の章を読み、章の最初と最後の問に答える。
2.0 時間
学習内容に基づき、異文化コミュニケーションの実例を見つけてくる。
1.0 時間
学習内容をまとめた後、学んだ概念や枠組みで思考できる実例を探す。
1.0 時間

4.0 時間
8.フィードバック Instructor Feedback
提出課題については次の週にまとめてコメントを行う。
9.評価の方法・基準 Criteria for Evaluation
平常点50%(授業ごとに質問の回答を提出)、、ディスカッション参加20%(4、7、10、13週目のテーマを中心とした授業にて)、最終レポート30%
全授業の3分の2が単位取得の必要条件(3分の1休んでいい、ということではない。原則、全授業出席するようにすること。)
10.学習の到達目標 The Main Goals of Course
人的交流の場では、狭い意味でのコミュニケーション(=情報伝達)だけではなく、多様なかたちで互いの関係をつくる交渉が行われることを理解し、自らとは異なった文化をもつ人々と出会った際に豊かな関係を気づくための思考法を身につける。
11.その他の留意事項について Additional Instractions / Comments to Students
日常、身の周りの事柄についても考えてもらうので、自分の生活の中での異文化、異文化交流について普段から注意を払うように心がける。
連絡⽅法は授業中に指⽰する。


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