1.サブタイトル Subtitle |
|
2.関連する教育諸方針 Course-Related Policies; Diploma and Curriculum Policy |
| ①ディプロマ・ポリシー:(1)幅広い分野の叡智を学び、深い教養を身につける。(2)異なる価値観や文化を理解し尊重する姿勢を身につける。
②カリキュラム・ポリシー:専攻領域にかかわらず、大学生として、また一市民として必要な、基礎的な教養やスキルの習得につながるカリキュラムを提供する。激しく変貌する社会を見据えながらも、主体性を持って、公正かつ分析的に真理を探究しようとする学問的態度と豊かな人間性の涵養を目的とする。
| |
|
3.授業科目のテーマと目的 Theme of the Course |
| 文化はどのように論じられているか、どのように普及していくものなのか。それらを考察するために、御伽噺をクリティカルに読む。楽しんだり教訓を得ることが目的ではない。テキストは主に英語や古語で書かれていること(訳や要約は配布しない)に留意すること。背景となる地理や歴史についても学ぶ。具体的には次の①~④を行う
① 御伽噺の様々なヴァージョン(英文の場合も多々ある)を読む。 ② 御伽噺研究はどのようになされてきたか、どのように伝搬したと考えられているか、どのような点が議論の対象となっているかを知る。 ③ ①・②を通して、自分が御伽噺についてどんな思い込みを持っていたかについて学ぶ。 ④ ③を通して、思い込みに囚われずに異文化を受容し、移り行く社会に対応することの重要性について学ぶ。 ⑤ 関連する歴史や地理について学ぶ。
| |
|
4.授業科目の内容・具体的な授業計画及び進度 Course Description and Outline |
| ※ テキストは主に英語や古語で書かれているが、和訳や要約を配布しないので注意すること。 ※ 英語の授業ではないが大量の英語を読む。(その理解も試験の出題対象とする) ※ 地理や歴史の授業ではないが、関連する地理や歴史について学習する。(その理解も試験の出題対象とする)
第1回目 導入。比較文化論とは何か、御伽噺とは何か 第2回目 映像作品を批判的に観る 第3回目 ヴァージョン①を読む(基礎) 第4回目 ヴァージョン②を読む(発展) 第5回目 ヴァージョン①とヴァージョン②を比較する 第6回目 御伽噺はどのように研究されてきたか 第7回目 日本の研究者たち 第8回目 南方熊楠が発見した9世紀中国におけるヴァージョン 第9回目 東洋におけるヴァージョンの変容 第10回目 日本におけるヴァージョン 第11回目 御伽噺に見出される古(プロト)神話の名残り 第12回目 ミクマク族は西洋の御伽噺の何を批判しようとしたのか 第13回目 傍系にあたるヴァージョン①基礎 第14回目 傍系にあたるヴァージョン②基礎 第15回目 まとめ
※ 以上の予定は変更になる可能性がある。その場合は授業の中/Google Classroomを通して知らせる。
| |
|
5.利用教科書 Textbook(s) |
No. | 書名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 著者 (Author) | ISBN番号 (ISBN) | 発刊年 (pub,year) |
1 | | | | | |
2 | | | | | |
6.参考書 Reference Book(s) |
No. | 書名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 著者 (Author) | ISBN番号 (ISBN) | 発刊年 (pub,year) |
1 | | | | | |
2 | | | | | |
3 | | | | | |
4 | | | | | |
5 | 日本の近代化とグリム童話―時代による変化を読み解く |
| | | | |
※教科書・参考書以外の資料 Materials other than textbooks and Reference Books |
| 教科書は教員が作成したもの(2021年度版)を購入すること(再履修者も同様)。2020年度は電子テキストであり、比較的安価だったが、2021年度は印刷テキストを購入していただく予定であり、1冊が2,000円前後になる可能性がある。変更の場合は、生協/Google Classroomを通して知らせる。
※ テキスト内の英語/古語の翻訳/現代語訳は自分で探すこと。
| |
|
7.準備学習(予習・復習) Expected Work outside of Class | 時間 |
| ①予習: 教科書の該当部分に目を通して授業に臨むこと。教科書に英語で引用している箇所については、必要に応じて翻訳を利用して構わない。
| |
| |
| ②復習: 学習箇所を読み直し、内容の確認をすること。復習する際の手がかりは、授業の時に知らせる。教科書に記している場合はその箇所を伝える。その点について各自でまとめること。
| |
| |
| ③復習: 参考書や、原本(翻訳でも構わない)を参照しながら、さらに理解を深めること。
| |
| |
| |
8.フィードバック Instructor Feedback |
| ①試験の解答や採点基準は、確認後に、Google Classroomを通して周知する。
②「授業への参加状況」は、毎回の授業の始めと終わりに送付する質問の提出状況を基に算出する。自分が提出しているかどうかは、Google Classroom上で確認できる。ただし、指示に従わない解答は、Google Classroom上で送付したことになっても、成績の一部として加味されないので、注意すること。この点についての詳細は、第1回授業の前にGoogle Classroom上で説明する。
※ ①②に変更が生じる場合は、授業の中で/Google Classroomを通して周知する。
| |
|
9.評価の方法・基準 Criteria for Evaluation |
| 成績評価は、①試験(70%)、②授業への参加状況(30%)を通して行う。
②「授業への参加状況」確認方法は、「8.フィードバック」②を参照。
※「授業への参加状況」確認の質問への返答がない場合や、欠席と見なす。
※ 3分の1を超える欠席がある場合は成績評価の対象としない。カウントの仕方等の詳細については、事前にGoogle Classroomを通して説明する。
※ 公認欠席の扱いは、教務規則に準ずる。追試等の扱いも同様。この授業独自の対応はしない。
※ 「4.授業科目の内容・具体的な授業計画及び進度」に記した通り、授業の中で英文を読み、関連する歴史や地理について学習する。したがって、英文の理解が試験の出題対象になる(英訳や語彙、文法等に関する問題は出題しない)し、歴史や地理に関する事項が試験の出題対象になる。
| |
|
10.学習の到達目標 The Main Goals of Course |
| 以下の4点を通して、思い込みに囚われずに異文化を受容し、移り行く社会に対応することの重要性を理解する。
① 御伽噺には様々なヴァージョンがあり、日本を含む東洋にもその類話があることを理解する。(関連する英文の内容理解も行う) ② 御伽噺研究はどのようになされてきたか、どのように伝搬したと考えられているか、どのような点が議論の対象となっているかを理解する。 ③ ①・②を通して御伽噺(や、それに関連する事項)に限らず、人が思い込みに囚われやすいことを理解する。 ④ ③を通して、思い込みに囚われずに異文化を受容し、移り行く社会に対応することの重要性について理解する。 ⑤ 関連する歴史や地理について理解する。
| |
|
11.その他の留意事項について Additional Instractions / Comments to Students |
| ① Google Classroom利用を同意の上で、履修すること(自宅でwifiを使えなくても、大学でwifiを利用して接続し利用することは十分に可能である)。第1回目の授業よりも前に、Google Classroomの招待を送る。直ちに必ず招待を受け、「授業への参加状況」確認方法や欠席のカウントの仕方を確認すること。Google Classroomの招待を受けたり、連絡事項を閲覧する際には、大学のメールアドレスにログインした状態でなければならない。個人的なアドレスからの閲覧リクエストには応じられない。
②Google Classroomの招待を受けていただかなければならない理由は、既述した連絡、「授業への参加状況」確認/出席確認に加え、資料配布などをGoogle Classroomを通して行うためである。wifi環境に不具合が生じるなどして、Google Classroomを閲覧できないというような不測の事態が生じた場合は、即座に申し出ること。
③連絡事項や出欠などの確認は、自分自身の責任で行い、管理すること。公認欠席の扱いについては、既述した通り、教務規則に準ずる。
④公認欠席については、「9.評価の方法・基準」で説明した通り、教務規則に準ずる。この授業独自の対応はしない。
⑤既述したように、英文を読み、歴史や地理の事項も学習範囲(試験の出題対象)である。履修登録する場合は、あらかじめ了解しておくこと。
⑥既述したように、テキストで扱っている英文の和訳や要約、また、パワーポイントを印刷したものを配布することはしない。
⑦薬学部学生の「受験有資格持ち越し制度」について、本講義ではこれを対象としない。よって、薬学部学生はあらかじめ十分に留意しておくこと。
| |
|