1.サブタイトル Subtitle |
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2.関連する教育諸方針 Course-Related Policies; Diploma and Curriculum Policy |
| ●ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針) ①幅広い分野の叡智を学び、深い教養を身につける。 ②異なる価値観や文化を理解し尊重する姿勢を身につける。 ③自分の意見を論理的に表現する能力を身につける。 ⑥自分や社会がかかえる課題に関心を持ち、それを解決しようとする姿勢を身につける。 ●カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針) ②激しく変貌する社会を見据えながら、主体性を持って、公正かつ分析的に真理を探究しようとする学問的態度を身につける。
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3.授業科目のテーマと目的 Theme of the Course |
| ①テーマと目的 本授業では、日本におけるキリスト教について、とくにその初期から迫害、潜伏の時期に焦点をあて、世界史との関連から学ぶことを目的とする。
講義によって知識を深めるだけでなく、カトリック松山教会でのフィールドワークやリアクションペーパー、グループワークといったアクティブラーニングの手法を取り入れることにより、日本のキリスト教について多面的・実践的な知識を得るとともに、多様な他者との交流を通じたコミュニケーション能力の向上を図ることを目指す。
②本テーマの歴史的・社会的背景と意義 現代の日本においてキリスト教徒人口は総人口の1%前後に満たないが、その歴史は古く、16世紀、戦国時代にまで遡る。キリスト教は、織田信長をはじめとする一部戦国大名の庇護を受け、当初は数多くの信徒を獲得したものの、その後は豊臣秀吉や江戸幕府による苛烈な迫害により、多くの信徒が殉教や棄教させられた。そのなかで、九州をはじめとする一部地域では、隠れキリシタンとして、秘密裏にキリスト教を信仰する人々や村々が存在し、彼らは明治になりキリスト教信仰が認められるようになるまでの約250年間、幕府の目をかいくぐり、ひっそりとキリスト教を信仰した。その後、彼らの多くが、ローマ・カトリック教徒、カクレキリシタン、仏教や神道の信徒のいずれかとなった。
キリスト教は現在、世界でもっとも多くの信徒人口を抱える宗教であり、国際社会のなかでも重要な位置を占める宗教であるが、このような長期間にわたる弾圧のなかでキリスト教信仰を保持してきた例は、世界的にほかにあまり例がない。このようなこともあり、2018年6月、UNESCO(国際連合教育科学文化機関)により、九州地方の潜伏キリシタンに関連する遺産が「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として正式に世界文化遺産に登録された。
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4.授業科目の内容・具体的な授業計画及び進度 Course Description and Outline |
| 【重要】円滑なグループディスカッションやグループ発表のため、Zoomを活用したオンライン授業とする。フィールドワークの回については、講義をもってかえるが、コロナ禍が落ち着いた場合は、実施する。 【重要】授業内外でのグループワークに意欲を持って取り組めることを前提とする。 【重要】可能な限り前期に「宗教学I」を履修しておくこと。
■授業計画 第1回 イントロダクション ①授業内容の説明 ②教員自己紹介 ③グループ指定 第2回 グループ発表と個人レポートについての説明 第3回 キリスト教とはどんな宗教か? 第4回 カトリック松山教会フィールドワークを通じて学ぶ現代日本のキリスト教 第5回 第4回との連続 第6回 教会フィールドワークに関するグループディスカッション、グループ発表 第7回 大航海時代とイエズス会 第8回 フランシスコ・ザビエルと日本におけるキリスト教の受容 【課題】学期末グループ発表レジュメ(ドラフト)提出 第9回 松山市在住ローマ・カトリック司祭によるゲストトークとグループディスカッション、 第10回 織田信長、巡察師アレッサンドロ・ヴァリニャーノ、天正遣欧少年使節 第11回 学期末グループ発表レジュメ(ドラフト)添削返却、修正点についての説明(要ノートPC) 第12回 豊臣秀吉によるキリシタン弾圧 第12回 徳川幕府によるキリシタン弾圧 第13回 島原の乱と潜伏キリシタン 【課題】学期末グループ発表レジュメ(最終稿)、学期末個人レポート提出 第14回 ①学期末グループ口頭発表、講評 ②アンケート(1) 第15回 ①まとめ ②アンケート(2)
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5.利用教科書 Textbook(s) |
No. | 書名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 著者 (Author) | ISBN番号 (ISBN) | 発刊年 (pub,year) |
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6.参考書 Reference Book(s) |
No. | 書名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 著者 (Author) | ISBN番号 (ISBN) | 発刊年 (pub,year) |
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※教科書・参考書以外の資料 Materials other than textbooks and Reference Books |
| 必要に応じてプリントを配布、もしくはMoodle等に公開した資料を各自授業前にダウンロードして持参すること。
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7.準備学習(予習・復習) Expected Work outside of Class | 時間 |
| ①教科書や参考書等の次回講義箇所および関連箇所を熟読し、疑問点を書きだしておく。課題が出た回は課題への取り組み。
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| ②授業の要点を自分なりにまとめる。参考書に挙げた文献を中心とした関連書籍の熟読。課題が出た回は課題への取り組み。キリスト教に関する報道の視聴。
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| ③グループおよび個人での学期末グループ発表、個人レポート準備。
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8.フィードバック Instructor Feedback |
| ①リアクションペーパー:可能な限り次週以降の授業開始時に対応する。 ②学期末グループ発表レジュメ:ドラフト提出後、添削し返却。口頭発表分は、終了後、講評を行う。
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9.評価の方法・基準 Criteria for Evaluation |
| ①授業への積極的参加とリアクションペーパーの提出を含む出席状況(30%) (初回を除き、5回以上欠席は不合格、各回30分以上の遅刻は欠席、10分以上30分未満の遅刻は3回につき欠席1回とみなす。ただし、欠席や遅刻に相応の理由がある場合は相談のこと) ②グループ発表(40%) ③他のグループの発表に対する受講生自身の講評(30%) ●課題の詳細 ■学期末グループ発表 ・グループは、指定された4~6人程度を1組とする。発表はパワーポイントを用いることとし、必ず1人10分の発表時間分のスライド(5~8枚程度)を作成する。授業時間内のグループワークの時間は限られているため、グループの協同作業と個人作業のバランスを考え、授業時間外の活動を主とする。 ・グループごとにパワーポイントファイル形式の発表レジュメのドラフトと最終稿をそれぞれ指定された回に提出し、最終的に評価が高かった1グループが代表して発表を行う。 ・口頭発表が当たらなかったグループの受講生は、口頭発表に対する講評を成績評価の対象とする。 ■学期末個人レポート 学期末グループ発表の担当部分について、1200字程度のレポートにまとめ、発表レジュメとともに提出。
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10.学習の到達目標 The Main Goals of Course |
| ①日本のキリシタン史についての基礎的な知識を得たうえで、ローマ・カトリック教会でのフィールドワークやキリスト教徒との交流等のアクティブラーニングや関連映画の鑑賞を行うことにより、宗教の歴史や理念だけでなく、現実の実践や信徒をとりまく社会、文化を理解することができる。 ②他の受講生とのグループワーク、リアクションペーパーを通じた担当教員とのインタラクション等によりコミュニケーション能力が高まるとともに、主体的に考え、行動することができる。
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11.その他の留意事項について Additional Instractions / Comments to Students |
| ①【重要】可能な限り前期に「宗教学I」を履修しておくこと。 ②各回の授業内容はあくまでも目安であり、受講生の理解の度合いやゲストスピーカー、フィールドワーク先等の事情により、変更されることがある。 ③ノートパソコン利用回に準備できない受講生は、事前に担当教員に相談すること。 ④身体や発達等に関して問題を抱え、本授業で実施する学外授業やグループワーク等に困難を生じる可能性がある学生に対しては、本学の規定に従い、合理的配慮を行う。配慮が必要な場合は、履修前に担当教員に相談すること。 ⑤担当教員の連絡先やオフィスアワーは初回授業で伝える。
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