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入学年度
app year
科目名(クラス)
Course Title
単位数
credits
開講期
year
時間割
担当教員名
Instructor(S)
2000~演習第一 (13)SeminarⅠ
4
通年
水曜日4時限
田村 公一

1.サブタイトル Subtitle
ブランド・マネジメント研究
2.関連する教育諸方針 Course-Related Policies; Diploma and Curriculum Policy
【思考力】企業活動に伴う諸事象について論理的に考えることができる。
3.授業科目のテーマと目的 Theme of the Course
資本主義の経済社会に暮らす私たちは、好むと好まざるとにかかわらず、市場(=人間の欲望)を中軸とした企業組織およびその総体としての産業構造に依存しながら命をつないでいます。あらゆる生活必需品が商品として生産され、マーケットを通じて貨幣と交換される世の中では、現代人は経営・経済に無関心ではいられません。
 マーケティングは、資本主義経済が機能不全を引き起こし、周期的恐慌による市場縮小という閉塞状況に直面したアメリカのリーディングカンパニーが、試行錯誤を繰り返しながら進化させてきたマネジメント技法です。
 マーケットリサーチを駆使しながら、顧客自身も気が付かない未開拓の潜在需要を掘り起こし、標的市場のニーズに向けて、製品戦略(Product)、価格戦略(Price)、販売促進戦略(Promotion)、販売経路戦略(Place=Channel)の4つの戦略行動を最適ミックスすることで、「企業の創造的で統合的な市場適応行動」を指向していくのがマーケティングであると規定されます。
 4つの戦略行動の目的は、顧客のブランド・ロイヤルティを形成(リピーター化)し、長期にわたる管理価格の維持による超過利潤の獲得にあるため、マーケティングにとってブランド研究は重要な位置を占めています。海外の高級ブランドバッグから国内の身近な加工食品まで、ブランド・エクイティ(資産)を高める企業の方策とテクニックについて、ご一緒に究明していきたいと思います。
4.授業科目の内容・具体的な授業計画及び進度 Course Description and Outline
第1回目    前期イントロダクション
第2回目    マーケティングにおけるブランドの役割    
第3回目    ブランド・マネジメントとは何か
第4回目    ブランド・イメージとブランド・アイデンティティの違い
第5回目    ブランド価値の3つの属性
第6回目    機能的便益(Functional benefits)
第7回目    情緒的便益(Emotional benefits)
第8回目    自己表現的便益(Self-expressive benefits)
第9回目    強いブランドの構築:ブランド・ロイヤルティとブランド価値
第10回目   ドライバー・ブランド、エンドーサー・ブランド、戦略ブランド、サブ・ブランド
第11回目   ブランド・エクイティ(資産)と組織連想
第12回目   ブランド構築のための組織づくり
第13回目   プレゼンテーション(1)
第14回目   プレゼンテーション(2)
第15回目   前期のまとめ
第16回目   後期イントロダクション
第17回目   海外ブランドの内外価格差問題
第18回目   ブランドメーカーによる流通チャネルの構築
第19回目   輸入総代理店とライセンス・ビジネス
第20回目   ライセンス生産権
第21回目   ライセンス輸入権
第22回目   輸入化粧品に対する非関税障壁
第23回目   統合型マーケティング・コミュニケーション(IMC)によるブランド構築
第24回目   メーカーによるマインド・スペースの操作
第25回目   流通企業によるシェルフ・スペースの操作
第26回目   戦略的提携による情報の共有化
第27回目   カテゴリー・マネジメントとクロス・マーチャンダイジング
第28回目   製販同盟によるWin-Winパートナーシップの構築
第29回目   演習第二に向けた準備説明
第30回目   後期のまとめ
5.利用教科書 Textbook(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
流通チャネル・リンケージ論   (第2版)
中央経済社
田村公一
9784502332616
2020
2
6.参考書 Reference Book(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
ブランド論
ダイヤモンド社
デービッド・アーカー
9784478027592
2014
2
ブランド優位の戦略
ダイヤモンド社
デービッド・アーカー
9784478501443
1997
3
ルイ・ヴィトンの法則
東洋経済新報社
長沢伸也
9784492501719
2007
4
シャネルの戦略
東洋経済新報社
長沢伸也
9784492502006
2010
5
グッチの戦略
東洋経済新報社
長沢伸也
9784492502587
2014
※教科書・参考書以外の資料 Materials other than textbooks and Reference Books
講義の進度に合わせて、適宜、教材資料を配布致します。
7.準備学習(予習・復習) Expected Work outside of Class時間
予習:次回の授業内容を確認し、その範囲の専門用語の意味を調べ理解しておくこと。
1.5 時間
復習:授業後にノートなどを見ながら内容を復習し、授業で出された課題があればそれをすること。
2.5 時間


4.0 時間
8.フィードバック Instructor Feedback
課題提出などについては学期中に指示を出し、そのフィードバックは教室で解説する。
9.評価の方法・基準 Criteria for Evaluation
演習内容を深めようとする関心・態度、課題を通じての知識の習得や思考力の形成、議論における協調性や独創性など、課題発表・レポート(50%)と議論への貢献度(50%)から評価します。
10.学習の到達目標 The Main Goals of Course
ゼミナールを通してビジネス専門用語に慣れ親しみ、テーマに関してヨリ良きゴールを目指して討論していくグループ・ディスカッション能力の育成を図ることを目標とします。
11.その他の留意事項について Additional Instractions / Comments to Students
日本経済新聞の購読をお勧め致します。経済・経営の専門用語が多く、慣れるまで時間がかかるかも知れませんが、読み方のコツなどもゼミでご紹介していきます。私が学生の頃から、日本経済新聞は就職バイブルと言われてきました。


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