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入学年度
app year
科目名(クラス)
Course Title
単位数
credits
開講期
year
時間割
担当教員名
Instructor(S)
2000~環境社会学Environmental Sociology
4
前期
月曜日4時限
木曜日1時限
小松 洋

1.サブタイトル Subtitle

2.関連する教育諸方針 Course-Related Policies; Diploma and Curriculum Policy
ディプロマポリシー3.「社会を構成する諸分野についての社会学の理論的・実践的知識を修得している」に則した科目である。カリキュラムポリシー3の「地域・国際・環境系科目」に該当する。
3.授業科目のテーマと目的 Theme of the Course
地域社会から地球規模まで環境問題が問題視されて久しいが、未だ解決に向かっているとはいえない。一方、かつての日本の里山のように環境と共生可能な社会もみられた。また、現在でも環境と共生している社会はある。では、なぜある環境問題は解決できず、ある環境は保全されるのか。身近な例をもとに、環境問題から派生する「なぜ」を解明するために、社会学の道具(理論と技法)は何ができるのか考えてみたい。
4.授業科目の内容・具体的な授業計画及び進度 Course Description and Outline
第1回目 イントロダクション
第2回目 環境社会学を学ぶための基礎知識1 本学理念と社会学編
第3回目 環境社会学を学ぶための基礎知識2 近現代史編
第4回目 人間社会と環境を考える
第5回目 自然保護を考える1 自然を守る仕組みとは
第6回目 自然保護を考える2 エコツーリズムと環境ガバナンス
第7回目 身近な自然を考える1 暮らしの変化と自然観、川と森林の保全
第8回目 身近な自然を考える2 コモンズ論
第9回目 生活と水を考える1 生活と水、琵琶湖の事例
第10回目 生活と水を考える2 河川の近代化、水害の記憶
第11回目 農と食を考える1 農と食、有機農業運動
第12回目 農と食を考える2 消費される農村と地域作り、農村女性の起業とエンパワーメント
第13回目 ごみ問題を考える1 ごみ問題とは、社会的ジレンマ論
第14回目 ごみ問題を考える2 リサイクルシステムとグリーンコンシューマー
第15回目 環境NPO/NGO・ボランティア・市民活動を考える1 環境NPO/NGO、社会運動
第16回目 環境NPO/NGO・ボランティア・市民活動を考える2 市民活動とNPO/NGO、コミュニティビジネス
第17回目 まちづくり/地域づくりと環境を考える1 まちづくり、自治体の環境政策とコミュニティ
第18回目 まちづくり/地域づくりと環境を考える2 実践としてのまちづくり、大規模災害とコミュニティの行く末
第19回目 歴史的環境と景観を考える1 歴史的環境・景観
第20回目 歴史的環境と景観を考える2 都市の持続可能性、伝統文化の保存と継承
第21回目 公害・差別・リスクを考える1 公害問題、水俣病の被害と差別、被害構造論
第22回目 公害・差別・リスクを考える2 現代の環境リスクと被害者救済、福島原発事故の問題
第23回目 開発と資源・エネルギー問題を考える1 開発と公共性、大規模開発
第24回目 開発と資源・エネルギー問題を考える2 新幹線・原発・自然エネルギー
第25回目 地球環境問題を考える1 地球環境問題とローカリティ、温暖化対策とエネルギー政策
第26回目 地球環境問題を考える2 グローバリゼーションと環境・開発問題
第27回目 フィールドワーク1 フィールドワークの面白さ
第28回目 フィールドワーク2 社会調査方法論からみたフィールドワークの位置付け
第29回目 環境社会学による社会分析の意義とは
第30回目 まとめ
5.利用教科書 Textbook(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
よくわかる環境社会学 第2版
ミネルヴァ書房
鳥越皓之・帯谷博明(編著)
9784623079346
2017
2
6.参考書 Reference Book(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
講座環境社会学第1巻 環境社会学の視点
有斐閣
飯島・鳥越・長谷川・舩橋(編)
4641071926
2001
2
個人と社会の相克
ミネルヴァ書房
土場学・篠木幹子(編著)
9784623050987
2008
3
水辺遊びの生態学
農山漁村文化協会
嘉田由紀子・遊磨正秀
4540992686
2000
4
農村の幸せ、都会の幸せ
NHK出版
徳野貞雄
9784140882115
2007
5
「里」という思想
新潮社
内山節
9784106035548
2005
※教科書・参考書以外の資料 Materials other than textbooks and Reference Books

7.準備学習(予習・復習) Expected Work outside of Class時間
講義前にテキストや配付資料の該当箇所をよく読んで理解に努めること。
2.0 時間
授業後は、講義で紹介された環境問題や環境保全の事例、問題把握に使用された理論や視座などを整理し、自分の言葉で説明できるようになっておくこと。
2.5 時間


4.5 時間
8.フィードバック Instructor Feedback
授業後の質問へは、次回以降に回答を行う。提出課題の講評は、締切後2週間以内を目途に行う。期末試験の模範解答提示および講評はmoodleまたは学内ポータルで行う。
9.評価の方法・基準 Criteria for Evaluation
期末試験の成績(85%)+提出課題の成績(15%)をもとに、単位認定をおこなう。なお、単位認定規程第5条第1項に基づき、授業回数の3分の1を超えて欠席した場合、単位認定を行わない。
10.学習の到達目標 The Main Goals of Course
次の3点を目標とする。1)環境社会学とはいかなる学問で何を対象とするのか説明できる。2)身近な社会と環境問題との結びつきを理解し、事例を示すことができる。3)環境問題や環境共生に関する社会学的な理論枠組みを理解し、説明できる。
11.その他の留意事項について Additional Instractions / Comments to Students
日頃から、環境問題の例を見つけたら、当事者は誰で、なぜ問題が生じたのか、そして、解決阻害要因は何かを考える練習をしておいてほしい。そのためにも、ミルズの言う「社会学的想像力」を日々、磨くようにしておくこと。質問などはオフィスアワー(水曜4限)にて対応する。


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