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入学年度
app year
科目名(クラス)
Course Title
単位数
credits
開講期
year
時間割
担当教員名
Instructor(S)
1995~法哲学Philosophy of Law
4
前期
月曜日1時限
金曜日3時限
山川 秀道

1.サブタイトル Subtitle
実定法上の問題を掘り下げて、法(制度)の本質に迫る。
2.関連する教育諸方針 Course-Related Policies; Diploma and Curriculum Policy
≪卒業認定・学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)≫
①法律又は政治に関する専門用語を用いて書かれた文章の内容を正確に理解することができる者。
②法律又は政治に関する専門用語を用いて述べられた発言の内容を正確に理解することができる者。

≪教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)≫
②法律又は政治に関する専門用語を用いて書かれた文章の内容を正確に理解することができる人材を養成するため、法学部専門科目を配置します。
③法律又は政治に関する専門用語を用いて述べられた発言の内容を正確に理解することができる人材を養成するため、法学部専門科目及び基礎演習科目を配置します。
3.授業科目のテーマと目的 Theme of the Course
実定法科目で学んだ知識を活かしつつ、将来あるべき法(制度)について考察することが主題である。
古今東西の創作物・伝記・事件を題材に、法の正しさが(いかに)論証可能であるかを主体的に考えてもらいたい。
最終的な目標は、「価値観を異にする他者からも承認可能な法」を「自ら発見できる能力」を発芽させること、としたい。
4.授業科目の内容・具体的な授業計画及び進度 Course Description and Outline
第1回 イントロダクション ―実定法科目と基礎法科目の関係
第2回 法哲学の課題 ―法の原理論、解釈論、立法論 
第3回 法規範とその分類
第4回 大陸法と英米法
第5回 法の解釈・適用
第6回 法の制定又は生成 ―法が生まれるとき
第7回 自然法と法実証主義 ―概論
第8回 悪法も法か? ―ソクラテスの弁明からの教訓
第9回 制定法による不法 ―ハート・フラー論争
第10回 遵法問題の課題
第11回 法の実効性と妥当性 ―今日の疑法
第12回 法と道徳 ―概論 
第13回 ハート・デヴリン論争 
第14回 自己決定権とパターナリズムのバランス
第15回 まとめ
第16回 法と正義 ―概論
第17回 自然法の系譜
第18回 正義概念
第19回 現代的正義論
第20回 グローバルな正義論
第21回 権利・法と国家 ―概論
第22回 自然権、抵抗権と社会契約説
第23回 国家観の変遷 
第24回 人間の尊厳 ―ロボット、動物の権利?
第25回 共生社会と法 (例、環境権、差別解消法)
第26回 法学方法論の歴史 
第27回 法的思考
第28回 司法的立法と判例
第29回 司法制度のありかた
第30回 まとめ

板書・スライドを用いて授業を行う。
受講生同士のディスカッションを求めることもある。
教科書は特に指定しないが、レジュメに記載された文献の内、特に重要であると指摘されたものについては基本的に各自で読むように心がけること。
5.利用教科書 Textbook(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
2
6.参考書 Reference Book(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
法哲学〔有斐閣アルマ〕
有斐閣
平野仁彦・亀本洋・服部高宏
4641121486
2002
2
よくわかる法哲学・法思想[第2版]
ミネルヴァ書房
深田三徳・濱真一郎(編著)
4623073963
2015
3
4
5
※教科書・参考書以外の資料 Materials other than textbooks and Reference Books
授業は都度レジュメ(および講義資料)を配布し、板書、スクリーンを用いて行う。適宜、DVDなどの視聴覚資料も用いながら、説明する。参考文献は各回の授業において適宜挙げる予定である。
7.準備学習(予習・復習) Expected Work outside of Class時間
レジュメを予め配布するので、課題(トピック)について考えてみる。
2.0 時間
知らない法律や法令用語がレジュメに記載されている場合には、法律学小辞典等で調べておく。
1.0 時間
講義中に提示された疑問や見解の当否についてじっくり考えてみる。
1.0 時間

4.0 時間
8.フィードバック Instructor Feedback
コメントペーパーを書いてもらう予定であるから、翌週の講義冒頭時にその回答・解説を行う。
講義中、講義前後も質問に応じる。
レポート・期末試験については、原則、Moodleに講評・解説をアップロードする。
9.評価の方法・基準 Criteria for Evaluation
ディスカッション、小レポート課題(40%)
期末試験(又は期末レポート)(60%)
コメントペーパー(+α Max.10%)
法哲学上共有されている理解を前提に、何が問題点であるのかを見極めた上で自分の頭で考えられているかどうかを評価する。
10.学習の到達目標 The Main Goals of Course
実定法の知識を前提に議論することができる。
実定法上未解決の問題にも理路整然としたアプロゥチをとれる。
常識を疑う視点を持つと同時に、非常識な結論に対して自省的な態度を採ることができる(自分がなぜその結論を正しいと考えたのか、自身の傾向を客観的に顧みることができる)。
11.その他の留意事項について Additional Instractions / Comments to Students
実定法の基礎知識を前提に議論するので、憲法をはじめとする六法科目を履修していない者又は履修したけれど憶えていないという者は、各自で復習しながら受講すること。なお、なるべく六法を持参して欲しい。


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