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入学年度
app year
科目名(クラス)
Course Title
単位数
credits
開講期
year
時間割
担当教員名
Instructor(S)
1974~社会心理学Social Psychology
4
後期
火曜日5時限
金曜日4時限
森岡 千穂

1.サブタイトル Subtitle
社会に対する人間心理を科学的に読み解く
2.関連する教育諸方針 Course-Related Policies; Diploma and Curriculum Policy
ディプロマ・ポリシー

1.活力ある市民社会の構築に寄与する自立的市民に必要な能力・姿勢を身につけている。
3.社会を構成する諸分野についての社会学の理論的・実践的知識を修得している。
4.社会において活躍するための基礎的能力や専門的教養を身につけている。

カリキュラム・ポリシー
3.社会を構成する諸分野についての社会学の理論的・実践的知識を学ぶために、社会学科目として、地域・国際・環境系科目、メディア・現代社会系科目、福祉・社会問題系科目、共通系科目を配置する。
3.授業科目のテーマと目的 Theme of the Course
<テーマ>
Q1:教育について、政治家と医者と大学教員がそれぞれ異なる見解を述べました。誰が正しいと思いますか?
Q2:1人対1人の綱引きと、同じ体格8人対8人の綱引き、1人あたりの綱を引く力はどちらが強いと思いますか?
Q3:最初から枕(5000円)を買ってくださいと言うのと、高級羽布団(30万円)を先に勧めて断られてから、じゃあこちらの枕(5000円)を買って下さいと言うのでは、どちらが頼みを聞いてもらいやすいと思いますか?
 社会心理学は、このような素朴な疑問を、実験や調査によって解きあかしてきました。
私たちは他者との交流に生きることはできず、人間が二人以上いるところには社会が生まれます。私たちは社会の影響下にあり、自分自身でもよく説明できない、時には意識すらしていない基準で、日々選択し行動しています。社会心理学は、社会のなかの一番人間くさい部分の仕組みを明らかにしていく学問です。
講義では、学説だけではなく重要研究の具体事例を示し、皆さんには現在の社会現象や自分の行動・意識に当てはめて「本当だろうか」と再検証して頂きます。
社会の謎解き、いずれ社会人になる皆さんに、是非、学んでいただきたいと考えています。

<目的>
社会心理学の代表的な理論・学説を理解し、現代社会に適用して社会科学的かつ創造的に考察する力を身につける。
4.授業科目の内容・具体的な授業計画及び進度 Course Description and Outline
第1回 イントロダクション「社会心理学とは」
第2回 社会的認知1:素朴な現実論・第三者効果
第3回 社会的認知2:印象形成の2課程・プライミング効果
第4回 社会的認知3:対応バイアス・正当世界仮説
第5回 社会的認知4:スポットライト効果・期待の確証傾向
第6回 社会的認知5:態度の測定・説得と依頼
第7回 社会的影響1:認知的不協和理論・ヒューリスティック-システマティックモデル
第8回 社会的影響2:服従実験・社会的比較 
第9回 社会的影響3:同調実験・ステレオタイプ脅威
第10回 対人相互作用1:自己呈示・マインドリーディング
第11回 対人相互作用2:社会的排除・社会的交換
第12回 対人相互作用3:援助行動・ソーシャル・サポート
第13回 対人相互作用4:攻撃行動・葛藤解決
第14回 グループ・ダイナミクス1:社会的手抜き・リーダーシップ
第15回 グループ・ダイナミクス2:実験演習(1) 集団意志決定
第16回 グループ・ダイナミクス3:実験演習(2) 囚人のジレンマ
第17回 グループ・ダイナミクス4:囚人のジレンマにおける戦略と解決
第18回 グループ・ダイナミクス5:社会的ジレンマと解決
第19回 マス・コミュニケーションの影響1:フレーミング効果
第20回 マス・コミュニケーションの影響2:災害時報道と避難行動
第21回 マス・コミュニケーションの影響3:培養理論
第22回 マス・コミュニケーションの影響4:沈黙の螺旋・うわさの伝播
第23回 ソーシャル・ネットワーク1:実験演習(3) ネットワーク構造
第24回 ソーシャル・ネットワーク2:組織のネットワーク構造
第25回 ソーシャル・ネットワーク3:3者閉包バイアス・3者間関係モデル
第26回 ソーシャル・ネットワーク4:弱い紐帯の強さ
第27回 ソーシャル・ネットワーク5:普及理論・クリティカル・マス
第28回 ソーシャル・ネットワーク6:6次のへだたり・社会関係資本
第29回 理論の総括
第30回 まとめ

上記の授業計画に基づき、教科書を利用しながら授業を行うので、受講者は関連部分を読み、自己学習(予習・復習)をすること。
5.利用教科書 Textbook(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
よくわかる社会心理学
ミネルヴァ書房
山田一成・北村英哉・結城雅樹 編著
9784623048120
2007
2
6.参考書 Reference Book(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
対人社会心理学重要研究集5 対人知覚と社会的認知の心理
誠信書房
齊藤勇 編
441432405X
1988
2
対人社会心理学重要研究集7 社会心理学の応用と展開
誠信書房
齊藤勇・川名好裕 編
4414324076
1999
3
4
5
※教科書・参考書以外の資料 Materials other than textbooks and Reference Books
必要に応じてプリントを配布する。
7.準備学習(予習・復習) Expected Work outside of Class時間
予習:教科書の関係箇所をあらかじめ読むこと。
2.0 時間
復習:プリントを中心に見返し、教科書の細部の読み込みや、自発的な関係書籍の調査により理論の理解を深めること
2.0 時間


4.0 時間
8.フィードバック Instructor Feedback
各回マークシートと記述による講義課題を行い、優秀な回答については次の授業の冒頭で紹介する。
自分なりの記述を回答し、さらに他の学生の記述内容を知ることにより、得た知識を実践的アイディアとして使うための訓練となる。
期末試験については、試験終了後に全体向けにフィードバックを行う。
9.評価の方法・基準 Criteria for Evaluation
授業課題(50%)・期末試験(50%)を総合して評価します。
10.学習の到達目標 The Main Goals of Course
社会心理学の代表的な理論・学説を学ぶことができる。
現代社会を社会科学的かつ創造的に考察する力を身につけることができる。
11.その他の留意事項について Additional Instractions / Comments to Students
初回ガイダンスで留意事項を説明するので、受講予定者は出席するように。
授業内容について質問がある場合は、事前にメールにより、オフィスアワーにアポイントをとること。


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