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入学年度
app year
科目名(クラス)
Course Title
単位数
credits
開講期
year
時間割
担当教員名
Instructor(S)
2012~行政法I(作用法)Administrative Law I : Grand Theories
4
後期
木曜日1時限
月曜日5時限
倉澤 生雄

1.サブタイトル Subtitle
行政作用法
2.関連する教育諸方針 Course-Related Policies; Diploma and Curriculum Policy
法学部ディプロマポリシー(2)
法律又は政治に関する専門用語を用いて述べられた発言の内容を正確に理解することができる者。
法学部カリキュラムポリシー(2)
法律又は政治に関する専門用語を用いて書かれた文章の内容を正確に理解することができる人材を養成するため、法学部専門科目を配置します。
3.授業科目のテーマと目的 Theme of the Course
1年次に学んだ基本的人権は、国や自治体などの行政活動を通じて具体的な形を取っていく。自動車の運転免許、各種国家試験を合格しなければ就業できない職業、公的サービスの享受など、われわれの暮らしは、行政活動によって様々コントロールされている。憲法で保障されている国民の権利が、行政活動を通じて具体的にどのように実現されていくのかに留意しつつ、行政と国民の間で形成されていく法律関係の特徴を学んでいく。
4.授業科目の内容・具体的な授業計画及び進度 Course Description and Outline
【授業形態:オンライン授業】
第1回目 イントロダクション、憲法の復習
第2回目 行政法の分類、「行政」の定義、行政法の法源
第3回目 「法治国家」と「法の支配」、行政の役割の変化と行政法の特徴
第4回目 法律による行政の原理(法律の専権的法規創造力、法律の優位、法律の留保
第5回目 特別権力関係、部分社会の法理
第6回目 行政法と法の一般原則
第7回目 行政組織法①(行政主体、行政庁、行政機関)
第8回目 行政組織法②(権限の委任、権限の代理、国の行政組織)
第9回目 行政組織法③(地方公共団体の行政組織)
第10回目 行政立法①(行政立法の分類、法規命令の性質)

第11回目 行政立法②(行政規則、通達の特色、行政手続法の意見公募手続)
第12回目 行政行為①(行政行為の定義、特色、行政行為の種類①)
第13回目 行政行為②(行政行為の種類②)
第14回目 行政行為③(附款の特徴、附款の種類)
第15回目 行政行為④(行政行為の効力①-公定力ーを中心に)
第16回目 行政行為⑤(行政行為の効力②-不可争力、執行力、不可変更力-)
第17回目 行政行為⑥(行政行為の瑕疵-取消しと無効の差異-)
第18回目 行政行為⑦(違法性の承継、瑕疵の治癒、違法性の転換)
第19回目 行政行為⑧(行政行為の撤回)
第20回目 行政裁量①(法規裁量と便宜裁量)

第21回目 行政裁量②(裁量権の踰越・濫用)
第22回目 行政裁量③(裁量権の収縮)、行政手続法①(申請に対する処分)
第23回目 行政手続法②(申請に対する処分、不利益処分)
第24回目 行政強制①(強制執行制度概説、行政代執行法)
第25回目 行政強制①(簡易代執行、直接強制、執行罰、強制徴収)
第26回目 行政強制②(行政罰、その他の手法)
第27回目 行政指導
第28回目 行政契約、行政計画①
第29回目 行政計画②
第30回目 まとめ

講義終了後に、moodle上で、講義内容に関する復習テストを実施します。
次の講義時の冒頭で、復習テストの内容確認を、zoomの投票機能を用いて実施します。
この投票による得点を小テストの得点としてカウントします。
5.利用教科書 Textbook(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
事例で考える行政法[改訂新版]
嵯峨野書院
横山信二・廣瀬肇編
4782305737
2019
2
6.参考書 Reference Book(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
別冊ジュリスト 行政判例百選Ⅰ(第7版)
有斐閣
宇賀克也・交告尚史・山本隆司編
4641115354
2017
2
行政手続三法の解説
学陽書房
宇賀克也
4313312463
2016
3
行政法Ⅰ(第6版)
有斐閣
塩野宏
4641131866
2015
4
行政法要論(全訂第7版[補訂2判)
学陽書房
原田尚彦
4313312395
2012
5
※教科書・参考書以外の資料 Materials other than textbooks and Reference Books
講義は、毎回講義内容に沿ったプリントを配布する。

参考文献は、必要に応じて購入すればよい。
公務員試験の受験を考えている者は、判例の知識が不可欠となるので、上記『別冊ジュリスト』を用意するか、『判例六法(令和2年版)』有斐閣、を用意しておくと試験勉強に便利である。

行政法の講義において、電子政府のサイトには、有益な情報が掲載されているので頻繁に利用してほしい。http://www.e-gov.go.jp/index.html
特に、e-gov.法令検索は、法律だけでなく、省令、規則まで掲載されている。http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0100/
7.準備学習(予習・復習) Expected Work outside of Class時間
復習:講義時に配布したプリントの内容を復習しておくこと。
2.0 時間
復習:教科書に記載されている演習問題を実際に考え、自分の考えを導き出す。
3.0 時間
予習:次回の講義内容についてあらかじめ目を通し、用語などの下調べをしてくこと。
3.0 時間

8.0 時間
8.フィードバック Instructor Feedback
毎回、講義終了後に、moodle上で、講義内容に関する復習テストを実施します。
次の講義時の冒頭で、復習テストの内容確認を、zoomの投票機能を用いて実施します。
この投票による得点を小テストの得点としてカウントしていきます。
9.評価の方法・基準 Criteria for Evaluation
最終試験の成績50%、小テスト30%、平常点20%で評価する。
10.学習の到達目標 The Main Goals of Course
1.行政法理論の基本的な枠組みを理解すること。行政法総論は、独特な用語、定義が多数登場してくるため、当初、これらの用語を覚えていくことに苦労すると思われるが、理論の枠組みを身につけてしまうと、用語、定義を整理して理解することが可能となる。
2.日常生活の中で、行政法が意識できるようになること。行政法の理論をひたすら学問として理解しても、それほど意味をなさない。学習したことが日常生活の中でどのように展開されているのかということに考えが及んで、初めて学習したことの意味が出てくる。可能な限り、具体例を挙げて講義を進めていくことにするが、皆さんも、この観点を忘れずに学習していってほしい。
11.その他の留意事項について Additional Instractions / Comments to Students
講義時に六法を必ず持参すること。

moodleを用いて、講義資料の配布及び復習テストを実施します。そのため、頻繁にmoodleを確認するようにしてください。

この講義で扱う内容は、非常に広範に及ぶため、日頃の学習と積み重ねが重要である。試験前の付け焼刃の学習では試験に対応できないことを肝に銘じておいてほしい。
行政法は、皆さんが所有している六法に掲載されていない法律が多数登場してくる。その場合には、上記の電子政府サイト内の「法令データ提供システム」を活用するとよい。


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