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入学年度
app year
科目名(クラス)
Course Title
単位数
credits
開講期
year
時間割
担当教員名
Instructor(S)
2002~比較文化論IICross-Cultural Studies II
2
後期
水曜日2時限
矢次 綾

1.サブタイトル Subtitle
小泉八雲――異文化へのアプローチ
2.関連する教育諸方針 Course-Related Policies; Diploma and Curriculum Policy
①ディプロマ・ポリシー:(1)幅広い分野の叡智を学び、深い教養を身につける。(2)異なる価値観や文化を理解し尊重する姿勢を身につける。

②カリキュラム・ポリシー:専攻領域にかかわらず、大学生として、また一市民として必要な、基礎的な教養やスキルの習得につながるカリキュラムを提供する。激しく変貌する社会を見据えながらも、主体性を持って、公正かつ分析的に真理を探究しようとする学問的態度と豊かな人間性の涵養を目的とする。
3.授業科目のテーマと目的 Theme of the Course
小泉八雲の作品や来歴、彼自身の文化的背景を吟味した上で、彼がどのように異文化(主に日本)にアプローチしたかについて考察する。主に、以下の点について考察する。

①八雲が生きた世界(当時のギリシャ、イギリス/アイルランド、アメリカ、日本)はどような時代だったか
②八雲が異文化に接するにあたり、自分自身のアイデンティティをどのようにとらえていたか
③八雲が異文化(主に日本)にどのようにアプローチしていったか
4.授業科目の内容・具体的な授業計画及び進度 Course Description and Outline
【授業形態:オンライン授業】
※ Google Classroomを中心に授業を行う。授業開始前に「Google Classroomへの招待」をメールアドレス宛に送付するので、大学のメールアドレスにログインした状態で「招待を受ける」こと。大学のメールアドレスにログインした状態でないと「招待を受ける」ことはできない(Googleであっても、個人用アドレスでは不可)。

※ 授業も大学のメールアドレスにログインした状態で受けること。

※ 授業も試験も、PCでインターネットを利用していることを前提にしている。携帯電話/スマートフォンで受講したため、不都合が起きた/不具合が生じたと言われても対応できない。

※ wifi環境に不具合が生じるなどして、長期的にオンライン授業を受けられない場合は、対策について、自分の責任で教務課に相談すること。

※ 授業内容についての質問については、Google Classroomの「ストリーム」(チャット上)でのみ受ける。質問や回答内容を、受講者全員で共有するためである。

第1回目 導入。授業の進め方などについて説明する。八雲のアプローチについて吟味するための前提
第2回目 来日前の八雲の略歴、当時のヨーロッパ、アメリカ
第3回目 八雲が訪れた19世紀の日本――西洋への反発
第4回目 八雲が訪れた19世紀の日本――西洋知識の需要
第5回目 八雲よりも前に日本にやって来た西洋人たち
第6回目 日本における八雲の歩み
第7回目 八雲のストーリーテリングへの思い入れ――ギリシャ神話、ケルト神話、「出雲神話」
第8回目 母の国ギリシャの古代信仰――アニミズム
第9回目 母への思慕と、母を裏切った父への憎悪、それが八雲にどのような影響を与えたか
第10回目 教育者としての八雲の日本理解――当時の日本の学校制度
第11回目 教育者としての八雲の日本理解――日本人の無個性に対する八雲の反応
第12回目 教育者としての八雲の日本理解――日本の教育に対する八雲の危惧
第13回目 日本人の八雲に対する反応例――夏目漱石
第14回目 八雲にとっての"ghost"とは
第15回目 まとめ

※ 以上の予定は変更になる可能性がある。その場合は授業の中で知らせる。
5.利用教科書 Textbook(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
2
6.参考書 Reference Book(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
小泉八雲 西洋脱出の夢
講談社学術文庫
平川裕弘
9784061591431
1994
2
破られた友情―ハーンとチェンバレンの日本理解
新潮社
平川裕弘
9784103179054
1987
3
ラフカディオ・ハーンの日本
角川選書
池田雅之
9784047034617
2009
4
八雲の妻―小泉セツの生涯
今井書店
長谷川洋二
9784896780925
2014
5
新編 日本の面影 (1)
角川ソフィア文庫
ラフカディオ・ハーン
9784042120049
2000
※教科書・参考書以外の資料 Materials other than textbooks and Reference Books
教科書は、担当者自作のテキスト(2019年度のテキストの改訂版。電子テキスト)を使用する。1,000~1,500円の予定だが、電子テキストなので、大きく変動する可能性がある。

※ 電子テキストは第一回授業前にテキストのマニュアル(教科書購入時に生協が配布する)に従い、読める状態にしておくこと。必要ソフトがダウンロードできない、ログインできない、テキストを読めない…といった場合は、各自で生協に問い合わせて解決すること。教員に問い合わせられても、対応できない。

教科書に掲載する八雲の作品は、一部を除いて、英語である。翻訳や要約の配布はしないので、注意すること。

その他の参考文献は授業の中で知らせる。
7.準備学習(予習・復習) Expected Work outside of Class時間
①予習: 教科書の該当部分に目を通して授業に臨むこと。その際に、教科書に掲載している箇所だけではなく、その前後についてもできるだけ目を通すこと。教科書に英語で引用している箇所については、必要に応じて翻訳を利用して構わない。
2.0 時間
②復習: 学習箇所を読み直し、内容の確認をすること。復習する際の手がかりは、教科書に記している。その点について各自でまとめること。
1.0 時間
③復習: 参考書や、原本(翻訳でも構わない)を参照しながら、さらに理解を深めること。
1.0 時間

4.0 時間
8.フィードバック Instructor Feedback
①試験結果は、各自のメールアドレス宛に時間を決めて送付し、確認していただく

※ 届かない場合は、自分の責任で、指定時間内に教員に連絡、質問がある場合も指定時間内に教員に連絡すること。時間を指定するのは、成績処理上の都合である。「試験結果が届かなかった」という連絡が行われない場合、(試験を受けていれば)無事に試験結果を受け取っている、(試験を受けていなければ)結果が届かないのは当然と理解されたと見なす。

※ wifiの不測の不具合によって試験結果を受け取ることができない場合は、電話を利用するなどして、その旨を迅速に連絡すること。


②「授業への参加状況」は、毎回の授業の始めと終わりに送付する質問の提出状況を基に算出する。自分が提出しているかどうかは、Google Classroom上で確認できる。ただし、指示に従わない解答は、Google Classroom上で送付したことになっても、成績の一部として加味されないので、注意すること。指示をよく読むこと。

※ 解答は送付期限内に送付すること。ただし、wifiの不具合などの不測の事態により質問を受け取れない場合を鑑み、4回分(授業の始めと終わりに質問を送付するので、毎回2回分の質問に答えることになる)は、解答の送付期限に遅れても減点しないが、5回目から減点する。

※ 授業の翌日以降の解答は、Google Classroom上で送付できても、教員に対して提出したことにならない。長時間に渡る不具合により送付できなかった場合は、証拠を添えて教員に申し出ること。

※ 質問を受け取ることが出来なかった場合は、解答送付期限内に教員にメールで申し出ること。送付期限後は対応しない。
9.評価の方法・基準 Criteria for Evaluation
3分の1を超える欠席がある場合は成績評価の対象としない。授業は15回の予定なので、その3分の1、つまり、各回の授業で2回送付する質問に授業5回分(質問10回分)よりも多く、解答を送付しない場合は、3分の1を超える欠席したことになる。なお、「8.フィードバック」②に記したように、授業翌日に送付しても、教員は受け付けない。つまり、解答を送付したことにならない。

公認欠席の扱いは、教務規則に準ずる。追試等の扱いも同様。この授業独自の対応はしない。

八雲の作品は一部を除いて、英語で読む。内容を理解しておく必要がもちろんあるが、語学の授業ではないので英訳や語彙、文法等に関する問題を試験で出題しない。

成績評価は、試験(70%)+授業への参加状況(30%、授業の中で毎回課す感想や質問の提出状況など)で行う。「授業への参加状況」の算出方法は、「8.フィードバック」②を参照。
10.学習の到達目標 The Main Goals of Course
小泉八雲の作品や来歴、彼自身の文化的背景を吟味した上で、彼がどのように異文化(主に日本)にアプローチしたかについて考察する。そうすることを通して、異文化交流について理解を深め、将来的に異文化交流を行う場合のヒントを得る。具体的には、以下の3点を行う。

①八雲が生きた世界(当時のギリシャ、イギリス/アイルランド、アメリカ、日本)はどような時代であり、日本に来る以前の八雲がどのような文化的、社会的背景の中で生活していたのかについて理解する。
②八雲が異文化に接するにあたり、自分自身のアイデンティティをどのようにとらえていたかを理解する。
③八雲が異文化(主に日本)にどのようにアプローチしていったか、それをどう表現したかを理解する。
11.その他の留意事項について Additional Instractions / Comments to Students
薬学部学生の「受験有資格持ち越し制度」について、本講義ではこれを対象としない。よって、薬学部学生はあらかじめ十分に留意しておくこと。

授業予定の変更その他についての連絡は授業の中で行う。やむを得ず欠席する場合は、授業内容はもちろん連絡事項等の確認を各自の責任で行うこと。また、欠席、遅刻の時数について各自で管理すること。

公認欠席として認めるか否かについては教務課が定めた基準に従う。就職に関連する欠席/遅刻、通院などが理由の欠席/遅刻であっても、教務が公認しない場合は、この授業の中でも公認とはしない。

テキストで扱っている英文の和訳や要約、また、パワーポイントを印刷したものを配布することはしない。

上記の記述に変更が生じる場合は、授業の中で(Google Classroom上で)お知らせする。


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