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入学年度
app year
科目名(クラス)
Course Title
単位数
credits
開講期
year
時間割
担当教員名
Instructor(S)
2000~演習第一 (5)SeminarⅠ
4
通年
水曜日4時限
上羽 博人

1.サブタイトル Subtitle
貿易(国際流通)、国際物流、国際分業、企業経営を学ぶ
2.関連する教育諸方針 Course-Related Policies; Diploma and Curriculum Policy
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー):貿易(国際流通)、国際物流、国際分業、企業経営を学ぶことを通して、企業や組織など社会で活躍するため経営学部卒業生として備えていなければならない知識と技能などを培い、今日のグローバル化、情報化した社会に適応できる人材となり、また、キャリア意識を高めて自己の職業観を明確に地域社会や企業における有為の存在となる。
3.授業科目のテーマと目的 Theme of the Course
国際間の貿易(取引)システム(流通システム)、分業システム、物流システム、企業経営などを学びます。

○貿易(取引)システム(流通システム)とは、輸出・輸入など海外との商取引のことです。なぜ、海外との取引が必要なのか、どのように取引を行うのかを学びます。

○分業システムとは、生産の分業工程のことです。「モノ作り」の工程を分割し、そこで作られた部品を集めて最終的に自動車やパソコン、携帯電話などの製品にします。その生産の連結の仕組みを国際的視点から学びます。

○物流システムとは、商取引や生産の分業システムの連結の方法です。1960年代以後非常に発展し、私たちの便利で豊かな生活を支えています。その連結の仕組みを国際的視野から学びます。

○企業経営とは、どのように企業が運営されているかということです。貿易取引(流通)や分業、物流を行っている主体も企業です。就職への意識を高めるためにも、「企業経営のしくみ」について必ず学びます。

今日では製造業や流通業、飲食業など、在庫を持って経営をする企業では、マーケティングと共に物流を中心とした経営の全体最適化が重要となっています。顧客満足度を落とさず、社内で発生する無駄をどのようになくすかということです。なぜハンバーガーを注文してから3分ほど待つのか、なぜ牛丼が300円で食べれるのか、なぜコンビニに行けば欲しい物が必ずあるのかなどの理由でもあります。

こういったしくみを「ロジスティクス(物流の高度化)」といい、家電・自動車・繊維などの生産、ファスト・フード、コンビ二などのシステムが有名です。
ロジスティクスは、高度な情報・通信システムの支援を受け、企業内のあらゆる経営資源(人、モノ、金、情報)を統合して市場での競争優位を獲得するもので、物流をベースとした企業の経営効率化、競争優位の獲得の手法です。このため、企業経営も学ぶ必要があります。そして、日本企業の多国籍化や海外企業との連携が深まるにつれ、ロジスティクスはグローバルなものとなり、貿易取引との関係が切り離せません。

この演習では、基本的な企業の活動、組織についての知識をベースに、貿易取引(国際流通)、国際物流(グローバル・ロジスティクス)、国際分業、多国籍企業など国際的な分野の習得を行い、4年生の卒業論文を最終目標に研究テーマを探していきます。

また、前期1回、後期に1回「就職ガイダンス」を行います。
4.授業科目の内容・具体的な授業計画及び進度 Course Description and Outline
【授業形態:対面授業とオンライン授業の併用】
第1回目  イントロダクション
第2回目  企業経営などについての書籍の輪読 (会社の種類と特徴、上場、設立、倒産、オーナーと経営者など)
第3回目  企業経営などについての書籍の輪読 (企業理念 経営資源、経営理念、経営目標、経営計画など) 
第4回目  企業経営などについての書籍の輪読 (株式総会、役員、監査役、従業員、ラインとスタッフ、事業部制など)
第5回目  企業経営などについての書籍の輪読 (会社の仕事、経営者、管理職、総務、経理、製造、流通など)
第6回目  企業経営などについての書籍の輪読 (給料、人事制度、福利厚生、労働組合、社会保険制度など)
第7回目  企業経営などについての書籍の輪読 (会社の財務、貸借対照表、損益計算書、決算、資金繰りなど)
第8回目  企業経営などについての書籍の輪読 (経営手法、M&A、リストラ、ファブレス経営、アウトソーシング、IT経営など)
第9回目  企業経営などについての書籍の輪読 (経営と商業、売買契約、代金決済、物流 マーケティングなど)
第10回目  輪読した書籍などを基に業界研究などを行います。
第11回目  輪読した書籍などを基に研究テーマの選択などを行います。
第12回目  輪読した書籍などを基に報告書作成などを行います。
第13回目  Microsoft Office(Word、Excel)の使用方法の確認
               (レポート、論文などを作成するために利用する機能の説明と確認)
第14回目  Microsoft Office(PowerPoint)の使用方法の確認
               (発表するための画像を作成するために利用する機能の説明と確認)
第15回目  中間レビュー

第16回目  ゼミ大会への参加準備(発表テーマの選択、決定)など
第17回目  ゼミ大会への参加準備(発表テーマの情報検索)など
第18回目  ゼミ大会への参加準備(情報検索と情報の整理)など
第19回目  ゼミ大会への参加準備(発表用パワポの作成)など
第20回目  ゼミ大会への参加準備(発表リハーサルと修正)など
第21回目  ゼミ大会の報告書の作成
第22回目  ゼミ大会の報告書の作成と修正
第23回目  ゼミ大会の報告書の最終修正
第24回目  前期で興味を持った企業(1社)の調査・研究、報告書作成、発表
      (企業名・企業の内容、企業の特徴、企業理念など)
第25回目  前期で興味を持った企業(1社)の調査・研究、報告書作成、発表
      (企業組織、商品情報、沿革など)
第26回目  前期で興味を持った企業(1社)の調査・研究、報告書作成、発表
      (経営の変化(内的要因)、経営の変化(外的要因)、経営戦略など)
第27回目  前期で興味を持った企業(1社)の調査・研究、報告書作成、発表
      (経営分析(財務分析)、業界構造、企業の将来性など)
第28回目  経営学実力テスト
第29回目  前期で興味を持った企業(1社)の調査・研究、報告書作成、発表
第30回目  まとめ

就職ガイダンス(前期1回、後期1回)
5.利用教科書 Textbook(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
会社のしくみ
日本実業出版社
坂田岳史
9784534042705
2007
2
ビジネス基礎
実教出版
片岡 寛・清水啓典
9784407203929
2017
6.参考書 Reference Book(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
貿易の知識(第3版)
日本経済新聞出版社
小峰隆夫・村田啓子
9784532112639
2012
2
ロジスティクス入門(第2版)
日本経済新聞出版社
中田信哉
9784532112691
2012
3
図解 わかる 経営のしくみ
ダイヤモンド社
栗原 昇
9784478012901
2010
4
図解 わかる 経済のしくみ
ダイヤモンド社
栗原 昇
9784478012895
2010
5
※教科書・参考書以外の資料 Materials other than textbooks and Reference Books
必要に応じてプリントを配布します。
7.準備学習(予習・復習) Expected Work outside of Class時間
予習:「会社のしくみ」、「ビジネス基礎」を熟読してください。
3.0 時間
復習:受講した内容をもう一度参考書や辞書などを用いて確認してください。
4.0 時間
その他:提示してある参考書などを中心に、関係する本や資料を読み応用力をつけてください。
1.0 時間

8.0 時間
8.フィードバック Instructor Feedback
試験:教室で解説します。
企業研究・報告書など、研究発表:査読し問題点を指摘し、修正し内容の充実したものを作成します。
9.評価の方法・基準 Criteria for Evaluation
貿易取引、国際物流、企業経営など興味のある分野ごとに個人、少人数のグループに分かれ調査・研究、報告書作成、発表をします。
平常点(30%)、試験(10%)、企業研究・報告書など(30%)、研究発表(10%)、読書冊数(感想文による(10%))、提出期限(10%)により評価します。
出席をとります。(出席は松山大学の規定に従います。)
半期ごとに報告書の提出、発表を予定しています。
報告書の提出・発表などの期限を厳守してください。提出期限も評価の対象となります。
企業研究・報告書はこの演習の核であり、この課題が完成、提出されなければ単位は認められません。
年間予定の詳細については、第1回目の「イントロダクション」で資料を配布し説明します。
授業に出席できない場合は授業開始前に連絡してください。
10.学習の到達目標 The Main Goals of Course
貿易取引、国際分業、企業経営などの基本的知識の習得。将来の目標の設定。
11.その他の留意事項について Additional Instractions / Comments to Students
1つの問題に多方面からの考え方が必要となるため、欠席すると内容が分からなくなります。
日常的な課題なので新聞(日経など)や経済誌を常に読んでください。
報告書作成には Word、発表には office power-point を使用しますので、練習をしておいてください。


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