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入学年度
app year
科目名(クラス)
Course Title
単位数
credits
開講期
year
時間割
担当教員名
Instructor(S)
2005~異文化コミュニケーション論Cross-cultural Communication
2
後期
月曜日4時限
辻 祥子

1.サブタイトル Subtitle
国際社会の中の「自己」と「他者」のあり方を考える
2.関連する教育諸方針 Course-Related Policies; Diploma and Curriculum Policy
①学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)【英語英米文学科】2. 英米文化を中心として異文化に積極的な関心を持ち、それを何らかの行動に移すことができる。
②教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)【英語英米文学科】3. 各専門領域への入門科目及び専門演習
3.授業科目のテーマと目的 Theme of the Course
異文化コニュニケーションの意義と必要性を理解することが主なテーマである。
1.現代の国際社会に生きる我々が、あらゆるところで出会う「他者」とどう向き合い、どのような関係を築くべきなのかを考えていく。
2.様々な実例をもとにした日本語、英語の資料を読み、要約する力をつける。
3.グループでコミュニケーションを取りながら議論を深めることを学ぶ。
4.授業科目の内容・具体的な授業計画及び進度 Course Description and Outline
シラバスは2部構成になっている。
1部では、ジェフ・バーグランドの『日本からの文化力:異文化コミュニケーションのすすめ』を読みながら、日本人が心得ておくべき異文化にたいする態度の基本を学ぶ。
2部では、映画を通して、人種・民族・国の間の異文化コミュニケーションの問題について考える。

Ⅰ部  日本人と異文化コミュニケーション
第1回 ガイダンス 
              教科書 第1章「Salience」って何?
第2回 文化とは?
              教科書 第2章「大文字の文化、小文字の文化」
第3回 コミュニケーションとは?
              教科書 第3章 「日本人は懸命にコミュニケーションをとる」
第4回 異文化の存在
              教科書 第4章「自然」「時間」「人間」にどうかかわるかで文化が違う
第5回 異文化に対する柔軟な態度
              教科書 第5章「現実は一つだけではない」
第6回 文化の表層部分
              教科書 第6章「目に見える文化」
              「日本の捕鯨の是非」をめぐるディベート
第7回 文化の深層部分
              教科書 第7章「目に見えない文化」
              「日本の捕鯨の是非」二つの映像の比較
 学内の英米、オーストラリア国籍の教員を招いて、捕鯨に関して意見交換をし、考え方の違いを認識する。
第8回 様々なアイデンティティ
              教科書 第8章「猫も杓子もアイデンティティというけれど」
第9回 差別、偏見
              教科書 第9章「異文化をステレオタイプで見る怖さ」
                                 
              日本の中の「異文化」沖縄、在日外国人、同性愛者

Ⅱ部 人種・民族・国の間の異文化コミュニケーション

第10回 世界の中の他者 第三国としてのソマリア          
    映画『キャプテン・フィリップ』前半      

第11回 言語コミュニケーションと非言語コミュニケーション
    映画『キャプテン・フィリップ』後半

第12回 世界の中の他者  アジア
アメリカのアジアに対する偏見はどこから生まれるのか
      ハリウッド映画における日本人像
       映画「ライジング・サン」
      善悪二元論・他者を分割して支配、理解する
  
第13回 吉田兄弟のニューヨーク体験記 国境を超えた試み
第14回 1分スピーチ「異文化コミュニケーションについて考えたこと」
    パワーポイント、ポスター、レジュメ、YouTubeを使ってプレゼンをする。           
第15回 「まとめ」
5.利用教科書 Textbook(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
日本から文化力―異文化コミュニケーションのすすめ
現代書館
ジェフ・バーグランド
4768468683
2003
2
6.参考書 Reference Book(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
はじめて学ぶ異文化コミュニケーション:多文化共生と平和構築に向けて
有斐閣選書
石井敏他
4641281332
2013
2
受ける日本人、繋がる日本人―今世界に伝えたい受信力
出版芸術社
ジェフ・バーグランド
4882934132
2011
3
身近なことから世界と私を考える授業
明石書店
開発教育研究会
9784750336312
2012
4
映画で異文化体験
近代映画社
桜木俊行
9784764823891
2013
5
イエロー・フェイス ハリウッド映画にみるアジア人の肖像
朝日新聞社
村上由見子
4022595698
1993
※教科書・参考書以外の資料 Materials other than textbooks and Reference Books

7.準備学習(予習・復習) Expected Work outside of Class時間
毎回、教科書の各章を要約し、章末にある課題について自分なりの答えを書く。
2.0 時間
毎回、授業で配布した資料の要約や感想を書く。
2.0 時間


4.0 時間
8.フィードバック Instructor Feedback
毎回の課題:その都度採点し、翌週に返却する。
期末論述テスト:模範解答を配布する。
9.評価の方法・基準 Criteria for Evaluation
授業の参加態度 25% (教科書章末のワークショップに関して、自分なりの見解を、毎回ディスカッションの中で発表)
毎回の提出課題 50%(配布資料の要約や自分の見解をまとめたものをワードでタイプして提出)
最終小論文 25%(授業を通して学んだ「異文化コミュニケーション」のテーマの中で、とくに関心のあるものについて論じる。)
以上の割合で評価する。
10.学習の到達目標 The Main Goals of Course
1.異文化コミュニケーションの問題を、自己とは何か、他者とは何かという根本的な問いにまで立ち戻って考えることができる。
2.身近なトラブルから、メディアを賑わす外交問題に至るまで、さまざまな場面で発生する自己と他者の衝突のメカニズムを理解し、思想や価値観を異にする者たちの平和的共存の道を探ることができる。
3.資料を読み、自分の意見を持ち、グループでコミュニケーションを取りながら議論を深めることができる。
11.その他の留意事項について Additional Instractions / Comments to Students
毎回の課題提出:1.教科書の内容を200字以内で要約 2.各章末のワークショップに関する自分なりの見解
学期中、数回の提出:英語のエッセイ(ハンドアウトにして配布予定)の要約

評価の方法・基準にも記したように、授業前の予習や授業参加を重視しています。理由に関わらず、4回以上欠席すると単位取得は極めて難しくなることをあらかじめ了承しておいてください。

第11回は、可能であれば、ゲストスピーカーの話を聴く予定。現在人選中。


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