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入学年度
app year
科目名(クラス)
Course Title
単位数
credits
開講期
year
時間割
担当教員名
Instructor(S)
2002~認知科学入門IIIntroduction to Cognitive Science II
2
後期
水曜日2時限
久保 進

1.サブタイトル Subtitle
ことばの喪失
2.関連する教育諸方針 Course-Related Policies; Diploma and Curriculum Policy
●ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)
①幅広い分野の叡智を学び、深い教養を身につける。
③自分の意見を論理的に表現する能力を身につける。
⑥自分や社会がかかえる課題に関心を持ち、それを解決しようとする姿勢を身につける。
●カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
①大学生として、また一市民として必要な、基礎的な教養やスキルの習得を目指す。
②激しく変貌する社会を見据えながらも、主体性を持って、公正かつ分析的に真理を探究しようとする学問的態度と豊かな人間性の涵養を目的とする。
3.授業科目のテーマと目的 Theme of the Course
認知科学IIでは、言語喪失について学ぶ。言語喪失には、大脳の損傷による失語症や脳の萎縮による認知症にともなって発生する言語喪失と長期の海外滞在に伴う母語喪失の場合がある。それぞれ、要因はことなるが、その結果として生じる様態あるいは病態には類似性がある。受講生は、言語喪失の様々な要因や様態を学ぶことで、言語喪失についての知識に加えて、自身や自身の身の回りでいつ起こるかわからない事態にたいする心構えを得ることができる。尚、この授業では、長期海外滞在に伴う言語喪失に関連して、海外滞在における第2言語習得とバイリンガリズムの問題についても学ぶ。
4.授業科目の内容・具体的な授業計画及び進度 Course Description and Outline
1.イントロダクション
2.記憶 (1)記憶とは何か、海馬の機能
3.記憶 (2)作動記憶、短期記憶、長期記憶
4.大脳の損傷による言語喪失 (1)喪失の条件、運動性失語症、感覚生失語症
5.大脳の損傷による言語喪失 (2)失語症の回復に向けて
6.高齢化による言語喪失 (1)喪失の条件、喪失のタイプ
7.高齢化による言語喪失 (2)アルツハイマー型老年認知症、脳血管性認知症、レビ小体認知症
8. 母語不使用による言語喪失 (1)喪失の条件:海外に行く年齢、滞在期間、母語の使用頻度、現地語への心的態度
9.母語不使用による言語喪失 (2)喪失過程、喪失の特徴
10.母語不使用による言語喪失 (3)母語の回復:母語回復期の心的状態
11.母語習得から第2言語習得(1)脳の発達・機能から見た第2言語習得、脳機能の局在論と全体論
12.母語習得から第2言語習得(2)望ましい第2言語習得時期(敏感期)、複数臨界期説
13.バイリンガリズム(1)均衡バイリンガル、優勢バイリンガル 
14.バイリンガリズム(2)母語の転移、削減バイリンガルと付加バイリンガル
15.まとめ
5.利用教科書 Textbook(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
ことばの習得と喪失
勁草書房
伊藤克敏
4326153814
2005
2
6.参考書 Reference Book(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
ブレインブック(みえる脳)
南江堂
養老孟司(監訳)
9784524263875
2012
2
The Handbook of the Neuropsychology of Language vol.2
Wiley-Blackwell
M. Faust (ed.)
9781444330403
2012
3
4
5
※教科書・参考書以外の資料 Materials other than textbooks and Reference Books

7.準備学習(予習・復習) Expected Work outside of Class時間
予習:次回の講義のテーマに関して、テキストを熟読し疑問点をまとめておく。
2.0 時間
復習:講義で学んだ事柄をノートに整理し纏めておく。
2.0 時間


4.0 時間
8.フィードバック Instructor Feedback
授業中に課すクイズ・小テスについてはその都度正答を提示する。また、定期試験については試験実施後、正答をホームページで開示する。自由レポートについては、採点の上講評をつけて翌週に返却する。良いレポートは、授業で紹介する。
9.評価の方法・基準 Criteria for Evaluation
授業での参加度(質問や問題提起)(20%)と定期試験(80%)による。
尚、自由レポートにたいする評価点は、定期試験の得点に加算するものとする。
10.学習の到達目標 The Main Goals of Course
人は人として獲得してきたものを失う時期がくる。その時にうろたえないための知識と心構えを持つ。
11.その他の留意事項について Additional Instractions / Comments to Students
人は人として獲得してきたものを失う時期がくる。その時にうろたえないための知識と心構えを持つ。


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