1.サブタイトル Subtitle |
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2.関連する教育諸方針 Course-Related Policies; Diploma and Curriculum Policy |
| ①ディプロマ・ポリシー:(1)幅広い分野の叡智を学び、深い教養を身につける。(2)異なる価値観や文化を理解し尊重する姿勢を身につける。
②カリキュラム・ポリシー:専攻領域にかかわらず、大学生として、また一市民として必要な、基礎的な教養やスキルの習得につながるカリキュラムを提供する。激しく変貌する社会を見据えながらも、主体性を持って、公正かつ分析的に真理を探究しようとする学問的態度と豊かな人間性の涵養を目的とする。
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3.授業科目のテーマと目的 Theme of the Course |
| 小泉八雲の作品や来歴、彼自身の文化的背景を吟味した上で、彼がどのように異文化(主に日本)にアプローチしたかについて考察する。主に、以下の点について考察する。
①八雲が生きた世界(当時のギリシャ、イギリス/アイルランド、アメリカ、日本)はどような時代だったか ②八雲が異文化に接するにあたり、自分自身のアイデンティティをどのようにとらえていたか ③八雲が異文化(主に日本)にどのようにアプローチしていったか
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4.授業科目の内容・具体的な授業計画及び進度 Course Description and Outline |
| 第1回目 導入。授業の進め方などについて説明する。日本という異文化への八雲のアプローチ例①日本人の微笑みについて 第2回目 日本という異文化への八雲のアプローチ例②日本人の無個性について 第3回目 日本という異文化への八雲のアプローチ例③日本の音に対する反応/興味 第4回目 八雲のアプローチ法は、同時代の西洋人のアプローチ法とどのように違うのか①八雲の人生、同時代の西洋 第5回目 八雲のアプローチ法は、同時代の西洋人のアプローチ法とどのように違うのか②八雲の人生、同時代の日本 第6回目 八雲のアプローチ法は、同時代の西洋人のアプローチ法とどのように違うのか③他のジャパノロジストたちの日本文化へのアプローチ 第7回目 八雲のアプローチ法は、同時代の西洋人のアプローチ法とどのように違うのか④ジャパノロジストたちはなぜ日本文化にアプローチしようとしたのか 第8回目 八雲の文化的背景としてのアイルランド 第9回目 八雲の日本理解、他のジャパノロジストの無理解 第10回目 日本の美や芸術に対する八雲の見方、同時代の西洋での見方 第11回目 八雲にとっての"ghostly" 第12回目 『怪談』に反映された八雲の個人的・文化的背景 第13回目 『怪談』に反家された八雲の自然観、その背後にあるギリシャ 第14回目 日本人の八雲に対する反応例――夏目漱石の場合 第15回目 まとめ
※ 以上の予定は変更になる可能性がある。その場合は授業の中で知らせる。
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5.利用教科書 Textbook(s) |
No. | 書名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 著者 (Author) | ISBN番号 (ISBN) | 発刊年 (pub,year) |
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6.参考書 Reference Book(s) |
No. | 書名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 著者 (Author) | ISBN番号 (ISBN) | 発刊年 (pub,year) |
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※教科書・参考書以外の資料 Materials other than textbooks and Reference Books |
| 教科書は、担当者自作のテキスト(生協を通して印刷したもの)を使用する。1,500~2,000円の予定だが、場合によっては、2,000円を超えるかもしれない(シラバス作成時点で未定)。価格や販売方法等の詳細については、第1回授業で連絡する。
教科書に掲載する八雲の作品は、一部を除いて、英語である。翻訳や要約の配布はしないので、注意すること。
その他の参考文献は授業の中で知らせる。
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7.準備学習(予習・復習) Expected Work outside of Class | 時間 |
| ①予習: 教科書の該当部分に目を通して授業に臨むこと。その際に、教科書に掲載している箇所だけではなく、その前後についてもできるだけ目を通すこと。教科書に英語で引用している箇所については、必要に応じて翻訳を利用して構わない。
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| ②復習: 学習箇所を読み直し、内容の確認をすること。復習する際の手がかりは、教科書に記している。その点について各自でまとめること。
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| ③復習: 参考書や、原本(翻訳でも構わない)を参照しながら、さらに理解を深めること。
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8.フィードバック Instructor Feedback |
| ①試験については、出題方式、配点、採点基準、模範的な回答方法について説明する。また、試験終了後に模範解答を掲示し、質問に答える。 ②「授業への参加状況」は毎回の授業で提出するコメントや質問(口頭ではなく記述)をもとに評価する。どのようなコメントもしくは質問が適切であるかどうかについては、初回の授業で説明する。
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9.評価の方法・基準 Criteria for Evaluation |
| 3分の1以上の欠席がある場合は成績評価の対象としないので、注意すること。欠席の換算方法は教務規則に準ずる。追試等の扱いも同様。
八雲の作品は一部を除いて、英語で読む。内容を理解しておく必要がもちろんあるが、語学の授業ではないので英訳や語彙、文法等に関する問題を試験で出題しない。
成績評価は、テスト(70%)+授業への参加状況(30%、授業の中で毎回課す感想や質問の提出状況など)で行う。
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10.学習の到達目標 The Main Goals of Course |
| 小泉八雲の作品や来歴、彼自身の文化的背景を吟味した上で、彼がどのように異文化(主に日本)にアプローチしたかについて考察する。そうすることを通して、異文化交流について理解を深め、将来的に異文化交流を行う場合のヒントを得る。具体的には、以下の3点を行う。
①八雲が生きた世界(当時のギリシャ、イギリス/アイルランド、アメリカ、日本)はどような時代であり、日本に来る以前の八雲がどのような文化的、社会的背景の中で生活していたのかについて理解する。 ②八雲が異文化に接するにあたり、自分自身のアイデンティティをどのようにとらえていたかを理解する。 ③八雲が異文化(主に日本)にどのようにアプローチしていったかを理解する。
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11.その他の留意事項について Additional Instractions / Comments to Students |
| 薬学部学生の「受験有資格持ち越し制度」について、本講義ではこれを対象としない。よって、薬学部学生はあらかじめ十分に留意しておくこと。
授業予定の変更その他についての連絡は授業の中で行う。やむを得ず欠席する場合は、授業内容はもちろん連絡事項等の確認を各自の責任で行うこと。また、欠席、遅刻の時数について各自で管理すること。
欠席のカウントの仕方、公認欠席として認めるか否かについては教務課が定めた基準に従う。就職に関連する欠席/遅刻、通院などが理由の欠席/遅刻であっても、教務が公認しない場合は、この授業の中でも公認とはしない。
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