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入学年度
app year
科目名(クラス)
Course Title
単位数
credits
開講期
year
時間割
担当教員名
Instructor(S)
2002~倫理学IIEthics II
2
後期
月曜日3時限
二瓶 真理子

1.サブタイトル Subtitle
生命倫理学を中心とする応用倫理学入門
2.関連する教育諸方針 Course-Related Policies; Diploma and Curriculum Policy
①関連する学位授与方針 ディプロマ・ポリシー
【全学共通科目】(2)異なる価値観や文化を理解し尊重する姿勢を身につける。(6)自分や社会がかかえる課題に関心を持ち、それを解決しようとする姿勢を身につける。

②関連する教育課程編成・実施の方針 カリキュラム・ポリシー
【全学共通科目】教養教育科目 1.大学生として、また一市民として必要な、基礎的な教養やスキルを習得する。2.激しく変貌する社会を見据えながらも、主体性を持って、公正かつ分析的に真理を探究しようとする学問的態度と豊かな人間性の涵養を目的とする。
3.授業科目のテーマと目的 Theme of the Course
テーマ:生命、医療分野における倫理的社会的問題を扱う。

目的:
異なる価値観や文化を理解し尊重する姿勢が身についている。
自分や社会がかかえる課題に関心を持ち、それを解決しようとする姿勢が習得できている。
4.授業科目の内容・具体的な授業計画及び進度 Course Description and Outline
科学技術の発展は、我々の生活や価値観の様相を変化させるとともに、様々な倫理的問題を生み出してもいる。この講義では、近年新聞記事やテレビのニュース等でも見聞きすることが多いと思われる生命や医療にまつわるトピックを取り上げ、それらの倫理的、社会的問題を整理し検討していく。これらの諸問題の多くは、様々な倫理観・価値観・文化の交錯や対立を背景にしており唯一の決定的解決策が存在しない。だが、今後の社会で生活していくにあたって必ず当事者的に考えなくてはならない問題でもある。各問題やトピックについて、何がどのように問題であるのか、意見の相違がどこにあるのかを理解し、自分はどうすべきなのかを考えるための基盤をつくってほしい。

1.イントロダクション:科学技術の発展と倫理的問題
2.「インフォームド・コンセント」概念と「生命倫理学」の歴史的背景(1)
3.「インフォームド・コンセント」概念と「生命倫理学」の歴史的背景(2)
4.自律と自己決定をめぐる議論:人間の傷つきやすさ
5.安楽死・尊厳死についての国内外の現状を整理する
6.積極的安楽死をめぐる議論;オランダの例
7.尊厳死と事前指示:死に方を予め決定し伝えるには?
8.人工妊娠中絶をめぐる対立と議論
9.出生前診断と「選択的中絶」の問題
10.生命の始まりと終わりをめぐる議論まとめ
11.iPS細胞とES細胞
12.iPS細胞なら倫理的問題はないのか?
13.優生学の問題とリベラル優生学:自己決定なら操作してもよいのか?
14.エンハンスメントと人間の未来:人間は改良されていく(べきな)のか?
15.まとめ
*受講者の関心や理解度に応じて、また各トピックや制度の最新状況に対応するために、順番・内容の変更をすることがあります。
*1-14回目の授業時間中に、1-3回程度の小テストを実施します。
5.利用教科書 Textbook(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
2
6.参考書 Reference Book(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
現代倫理学入門
講談社学術文庫
加藤尚武
9784061592674
1997
2
現代の倫理学的問題
長友敬一
ナカニシヤ出版
9784779504785
2010
3
生命倫理の教科書
ミネルヴァ書房
黒崎剛・野村俊明(編著)
9784623066469
2015
4
5
※教科書・参考書以外の資料 Materials other than textbooks and Reference Books
各回に資料を配布します。
各回に関連する文献や資料等について紹介します。
7.準備学習(予習・復習) Expected Work outside of Class時間
予習:講義前に資料の配布があった場合には、授業前に概要に目を通しておくこと。また、扱われる問題にかんしての自身の意見や疑問を考えておくこと。また、URL等で見ておくように指示されたものがあれば、授業前に見て概要を把握しておくこと。
1.5 時間
復習:授業で使用した資料、ノート等を確認し、内容やキーワードを整理する。また、扱われた内容にかんして、何がどのように問題と考えられているのかを自分の言葉・文章で説明できるようにしておくこと。また、関連する資料や新聞記事等の紹介があった場合には、調べて目を通しておく。
1.5 時間
復習:最終試験に向けた準備として、各回ごとに、授業で取り上げた問題にかんしての自分の意見や立場、また授業で扱ったいくつかの諸立場と自身の立場との相違を考えて整理し、文章で表現できるようにしておくこと。
1.0 時間

4.0 時間
8.フィードバック Instructor Feedback
授業時間内に実施する小テストは、その前後の授業回のなかで、解答例・解答のポイントを説明する。
最終試験は、試験実施後に、学内ポータルまたは学内掲示にて、解答例・解答のポイント・配点・採点基準等を公開する。
9.評価の方法・基準 Criteria for Evaluation
下記到達目標に達しているかを以下の割合で評価します。
・授業時間内に実施する小テストの結果+平常点50%
・学期末に行う最終試験の結果50%

*小テストは、授業内容の理解度・定着度をはかる目的で実施する。トピックのまとまりごとに、1-3回程度実施予定。実施日程については、授業中にアナウンスする。
*最終試験は、概念の説明や意見論述についての筆記問題を予定。授業内容の理解に加え、諸問題に関しての自身の評価・判断を適切に表現できているかをはかる目的で実施する。
10.学習の到達目標 The Main Goals of Course
科学技術と倫理が交錯する現代の諸問題にかんして、歴史的背景、キーワード、倫理的社会的争点について理解できている。
意見や立場の対立の背景にある様々な価値観や立場の存在を理解し、それらの相違を理解できている。
授業で取り上げられた諸問題にかんして、自分や社会がどのようにすべきかにかんして他者の意見も尊重しつつ考えることができる。
11.その他の留意事項について Additional Instractions / Comments to Students
質問等はオフィスアワーまたはメールにて対応。
教員のオフィスアワーとメールアドレス等は、初回授業時にお知らせします。


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