アキラ カズキ   AKIRA Kazuki
  明樂 一己
   所属   松山大学  薬学部 医療薬学科
   職種   教授
発行・発表の年月 1997/12
形態種別 学術論文
査読 査読有り
標題 Evaluation of Liver Function by Co-administration Methodology Using 13C-Labelled Benzoic Acid and Hippuric Acid Coupled with Nuclear Magnetic Resonance Spectroscopy
執筆形態 共著
掲載誌名 Journal of Pharmacy and Pharmacology
巻・号・頁 49,1242-1247頁
著者・共著者 Kazuki Akira,Eiji Negishi,Chiaki Yamamoto and Shigeo Baba
概要 benzoic acid を負荷した後に尿中排泄される hippuric acid の量(馬尿酸試験)は肝機能の有用な指標であるが,腎排泄機能が低下している場合には誤った結果を与える.この欠点を克服するために,核磁気共鳴 (NMR) スペクトロスコピーを用いた新しい安定同位体同時投与法を開発した.[7-13C]benzoic acid と[glycine carbonyl-13C]hippuric acid (以下,[gly-13C]hippuric acid)を正常ラットまたは肝障害ラットへ同時に静脈内投与後(各 0.4-0.6 mmol/kg),経時的に採取した尿を 100 MHz 13C NMR で分析した.その結果,[7-13C]benzoic acid から生成した [7-13C]hippuric acid および [gly-13C]hippuric acid の排泄量を,シグナル強度に基づいて極めて簡便な操作で定量できた.[7-13C]hippuric acid の排泄は hippuric acid の合成と腎排泄の機能を合わせた指標であり,[gly-13C]hippuric acid の排泄は腎排泄機能のみの指標と考えられた.肝障害ラットの最大代謝速度 (Vmax) (4.8-5.8 μmol min-1 kg-1) と排泄速度定数 (Kre) (0.010-0.021 min-1) は正常ラット (Vmax, 6.7-11.8 μmol min-1 kg-1,Kre 0.026-0.045 min-1) よりも小さかった.これらの結果より,本同時投与法によればたとえ腎排泄機能 (Kre) が低下していても,Vmax から肝機能を評価できることが判明した.