ミョウショウ ヒロアキ   MYOSHO Hiroaki
  明照 博章
   所属   松山大学  法学部 法学科
   職種   教授
発行・発表の年月 2013/02
形態種別 著書
標題 正当防衛権の構造
執筆形態 単著
掲載誌名 松山大学研究叢書
掲載区分国内
出版社・発行元 成文堂
巻・号・頁 75,1-298頁
概要 序章
第1章 正当防衛権の根拠と「急迫の開始時期」および「対物防衛」における具体的適用
第2章 ドイツの正当防衛における「侵害の開始時期」
第3章 ドイツにおける「侵害の終了時期」
第4章 ドイツにおける対物防衛の取扱い
第5章 防衛意思のように関する議論の検討
第6章 防衛意思に関するシュペンデルの所説の検討
第7章 ドイツにおける「防衛意思」の内容
第8章 ドイツにおける「偶然防衛」の処理

 本書では、まず、本書が前提とする正当防衛権の内容について述べている。
 正当防衛の正当化根拠に関して、本書では、「正当防衛権には、『自然権』としての側面と『緊急権』としての側面があり、その正当化もこれらの二つの面から考察しなければならない。そこで、自然権の側面においては、個人の自己保全の原理が正当化の働きをし、緊急権の側面においては、法の自己保全の原理が正当化の働きをすることになり、両者が同時に作用する」という見解を前提とした上で、各要件との論理的関係を解明した。