ミョウショウ ヒロアキ   MYOSHO Hiroaki
  明照 博章
   所属   松山大学  法学部 法学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2001/10
形態種別 学術論文
標題 正当防衛における防衛意思の要否-わが国の議論を中心に-
執筆形態 単著
掲載誌名 明治大学社会科学研究所紀要
掲載区分国内
出版社・発行元 明治大学社会科学研究所
巻・号・頁 40(1),21-31頁
概要 防衛意思の要否に関する対立は、元来、行為無価値論・結果無価値論とは無関係であった。しかし、客観的要素だけで違法性を判断すべきであるとする物的不法論(客観的違法性説)の観点から、防衛意思も不要であるとする見解が再評価されるようになり、この物的不法論が強く主張されればされるほど、結果無価値が重視されるようになるから、防衛意思を認める立場は行為無価値論として批判されることになる。したがって、防衛意思の要否に関する対立は、「違法性を客観的に考えるか、主観的に考えるか、という考え方の違いの、いわば試金石である」と特徴づけられるに至っている。つまり、これは、物的不法論と人的不法論との対立の象徴的論点とされているのである。そこで、本稿では、防衛意思の要否について、日本の議論を中心に検討を加えた。