アキヤマ シンジ   AKIYAMA Shinji
  秋山 伸二
   所属   松山大学  薬学部 医療薬学科
   職種   教授
言語種別 英語
発行・発表の年月 2005/11
形態種別 学術論文
査読 査読有り
標題 Adrenomedullin release in the rat mesenteric resistance artery
執筆形態 共著
掲載誌名 Peptides
掲載区分国外
巻・号・頁 26(11),pp.2222-2230
著者・共著者 Shinji Akiyama, Narumi Hobara, Naomi Maruo, Seiichi Hashida, Kazuo Kitamura, Tanenao Eto, Hiromu Kawasaki
概要 アドレノメデュリ(AM)は血管壁から遊離される強力な血管拡張ペプチドである.今回は,ラット腸間膜抵抗動脈において,AMの遊離メカニズムを検討した.一定流速(5 ml/min)のKrebs液で単離腸間膜血管床を灌流し,その灌流液中のAMを高感度酵素免疫測定(IEMA)法により測定した.内皮除去標本において,灌流液中にAMの遊離が検出された(68.7±5.8 fmol/ml, n=45).経壁電気刺激(PNS,4および8 Hz)は,灌流液中のAM遊離量を11.4±3.9 %(4 Hz)および9.1±3.5 %(8 Hz)減少した.灌流液中のCa2+を除去しても,AM遊離には影響しなかったが,PNS誘導AM遊離の抑制は消失した.10 nMのカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)および0.1 μMのcapsaisin(CGRP枯渇薬)の灌流により,AM遊離は有意に抑制された.PNS(8 Hz)によるAM遊離の抑制は,CGRP(8-37)(CGRP受容体拮抗薬)により拮抗された.これらの結果は,AMは主にラット腸間膜動脈の血管平滑筋からの遊離されており,内因性および外因性CGRPはAM遊離を抑制するということを示唆している.