ミョウショウ ヒロアキ
MYOSHO Hiroaki
明照 博章 所属 松山大学 法学部 法学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/08 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 共犯関係からの離脱と正当防衛 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 松山大学論集第28巻第3号 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 松山大学総合研究所 |
巻・号・頁 | 28(3),97-125頁 |
概要 | 共犯関係からの離脱とは、共犯者の一部が犯罪の完成に至る前の犯罪遂行過程において犯意を放棄し、「以後他の共犯者との犯罪実行を中止すること」、「他の者との共犯関係から離れ去ること」又は「それ以降の残りの共犯者…の犯罪行為に関与しない」こととされるが、この「現象」は、他の共犯者による実行の着手に至る前から「犯罪完成前の全段階」において生じ得るので、「共犯における中止犯」の事例に限定されない。したがって、この問題は、共犯の処罰根拠から再検討される必要があるわけである。このように「共犯関係からの離脱」は広がりのある「現象」であるが、本稿では、「共同正犯関係にある者において、他の共犯者が実行に着手した後既遂に至らない段階で、共同正犯者の一部の者が、犯意を放棄し」、「他の共犯者との犯罪実行を中止した」言い換えると「他の者との共犯関係から離れ去った」事例に限定して議論を進め、次に、「複数人が共同して防衛行為の暴行に及び、侵害終了後になおも一部の者が暴行を続けた場合、侵害終了後に暴行を加えていない者には、正当防衛が成立するか」という問題を検討した。 |