ミョウショウ ヒロアキ
MYOSHO Hiroaki
明照 博章 所属 松山大学 法学部 法学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2013/03 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 法学部における刑法の導入教育―裁判員裁判導入を前提として |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 松山大学地域研究ジャーナル |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 松山大学総合研究所 |
巻・号・頁 | (23),202-219頁 |
概要 | 本稿は、平成23(2011)年3月10日、中国西安西北政法大学において開催された「日中法制度比較研究シンポジウム」(西北政法大学経済法学院および松山大学法学部が共催)における報告を加筆修正したものである。
日本では、平成21(2009)年5月21日から、刑事裁判の一部において、「国民の司法参加」の一環である「裁判員制度」の運用が始まった。 従来、日本では、「裁判―特に刑事裁判―に関与せずに、一生を終えることに越したことはない」とされていた。実務法曹でない「一般国民」が、とりわけ「刑事裁判」に関わる場合、それは、被疑者または被告人として関わることになるのが通例だったからである。それゆえ、裁判員制度の運用開始当初、一般国民の中で、刑法的な思考方法を身に付けた者が例外的な状況にあったことは、当然の帰結であるといえる。しかし、運用開始により、少なくとも制度上は、一般国民が、「裁判員」として、刑事司法に関わる道が開かれたことになる。そこで、これから社会人となって市民生活を送る学生に対して、(刑)法の基本原理を念頭におきながら、「刑事裁判と刑法の関係」を丁寧に説明することは、非常に重要になっており、その上、この重要性は、法情報がそれほど潤沢ではない地方においては、さらに強調されるべきであると思われる。 以上を前提として、本稿では、「刑法の導入教育」に関する松山大学での実践を示すこととした。 |