ミョウショウ ヒロアキ   MYOSHO Hiroaki
  明照 博章
   所属   松山大学  法学部 法学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2012/06
形態種別 学術論文
標題 正当防衛における侵害の終了時期(1)
執筆形態 単著
掲載誌名 松山大学論集
出版社・発行元 松山大学
巻・号・頁 24(2),51-76頁
概要 正当防衛状況に関して、日本では、「急迫不正の侵害」(36条1項)が用いられ(3)、これに対応する概念として、ドイツでは、「現在の違法な攻撃」(ein gegenwärtiger rechtswidriger Angriff)(ドイツ刑法32条2 項)が用いられている。
 正当防衛状況において重要な概念である「侵害の急迫性」または「攻撃の現在性」について、以前、別稿において、正当防衛における侵害の開始時期を検討したので、本稿では、侵害の終了時期について考察することにするが、その際、まず、ドイツにおける判例の動向を検討した上で、ドイツの学説の状況を整理し、その当否について考察を加えることとし、検討の対象となる事例は、占有に対する攻撃(または、占有侵害を通じた所有権に対する攻撃)の局面が問題となる場合(6)、例えば、盗品を携行して逃げていた窃盗が現行犯で逮捕された場合とした。
「終了時期(1)」では、本稿の目的及びドイツの判例の動向について言及した。