セン ヨシハル
SEN Yoshiharu
銭 偉栄 所属 松山大学 法学部 法学科 職種 教授 |
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発行・発表の年月 | 2008/03 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 中国における建設用地使用権についての一考察 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 高岡法学 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 高岡法科大学法学会 |
巻・号・頁 | 19(1.2),29-66頁 |
概要 | 土地の公有制しか承認されていない中国法制のもとでは、私人への土地所有権の移転や土地所有権への抵当権の設定が認められない。そのため、土地の価値は、その交換価値を通してではなく、その使用価値を通して実現されるのである。したがって、社会経済生活の中では、土地所有権よりも、土地使用権、とりわけ国有地を利用するための建設用地使用権(地上権に相当する)と農地を利用するための土地請負経営権が重要な役割を果たしている。中国物権法は、建設用地使用権と地上建物等の処分に関して一括処分主義を採用しているため、日本法におけるような問題は生じないが、その法的構成が問題となる。また、建設用地使用権消滅後の地上建物等の扱いに関する現行法の規定についても再検討する余地がある。 |