イマムラ ノブヨシ
IMAMURA Nobuyoshi
今村 暢好 所属 松山大学 法学部 法学科 職種 教授 |
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発行・発表の年月 | 2011/10 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 行政刑法の特殊性と諸問題 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 松山大学論集 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 松山大学 |
巻・号・頁 | 23(4),153-189頁 |
概要 | 本稿は、行政刑法概念をわが国で初めて著した美濃部達吉博士の所説を参照してその問題点の原点に遡るとともに、行政刑法の特殊性から生じる問題点を大きく3つに分類してドイツ法を比較法の対象として参照し検討するものである。わが国における行政刑法の問題は、行政刑法の母国であるドイツ法においても非常に類似した形で問題となっており、今後も、行政刑法研究において、ドイツ法を比較法の対象とする価値は極めて高いということができた。特に、ドイツ秩序違反法は、刑法からの「非犯罪化」を図るための峻別規定が定められている一方で、過料の高額化や不真正混合構成要件の登場等によって「準刑法的性格」を帯びてきている。同法の非犯罪化と準刑法化の流れは、日本における行政刑法研究に対して大きな示唆を与えるものと考える。 |
ISBN | 0916-3298 |