イマムラ ノブヨシ
IMAMURA Nobuyoshi
今村 暢好 所属 松山大学 法学部 法学科 職種 教授 |
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発行・発表の年月 | 2011/02 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読有り |
標題 | ドイツにおける犯罪行為と秩序違反行為の関係 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 法学研究論集(明大院) |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 明治大学大学院 |
巻・号・頁 | (34),1-18頁 |
概要 | 本稿は、ドイツにおける犯罪行為と秩序違反行為との関係について判例上の区別基準と法律上の取り扱いを中心に論究するものである。刑法上の犯罪行為と秩序違反法上の秩序違反行為との関係について、判例における区別基準と、犯罪行為と秩序違反行為との競合規定を考察し、刑罰と過料の「混合制裁の回避」の法律上のシステムの解明を試みた。ドイツ連邦憲法裁判所は、犯罪行為と秩序違反行為との間には、量的な違いだけでなく、犯罪行為の中核領域に質的な相違が含まれていると判断しつつも、その境界線は、時代によって変動するものであって相対的であることを認めている。規定上の区別としては、秩序違反法21条による混合制裁回避のシステムが、同法の「非犯罪化」機能を支えるものとして非常に優れているといえることが本稿で判明した。 |