ダン ユウヤ
DAN Yuya
檀 裕也 所属 松山大学 経営学部 経営学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2007/10 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | モンテカルロ法による研究室配属モデルのシミュレーション |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 松山大学論集 |
出版社・発行元 | 松山大学総合研究所 |
巻・号・頁 | 19(4),75-89頁 |
概要 | 本論文は、総数m人のメンバーをそれぞれの希望に応じてN個のグループに割り当てる問題について数理モデル化し、確率論に基づく解析及びコンピュータシミュレーションによる評価を行った。特に、m人の学生をN個の研究室に配属する研究室配属モデルを取り扱っている。
まず、研究室配属の数理モデルを定式化し、確率論に基づき、すべての学生の希望が実現することは、現実的に不可能であることを示した。例えば経営学部におけるゼミ選考のようにmとNの値が大きくなると、確率の評価式で用いた多重指標に関する組み合わせの数が爆発的に増大し、代数的な手法では評価式の値を計算することができない。そこで、モンテカルロ法によるコンピュータシミュレーションを実行して評価式の近似値を求めることにした。 その結果、研究室ごとの人気度(乱数の発生確率)が等しい場合でさえ、定員超過の現象が発生することが明らかになった。研究室ごとの人気度にばらつきが出ると、学生の配属希望を叶えることは困難を極める。そこで、配属結果から学生不満度の計算式を評価指標として提案し、具体的な配属方式として第1希望優先と成績優先の違いが学生不満度にどのように反映されるのかについて検討した。 さらに、情報システムとして研究室配属プロセスを実装する際に課題となる点について考察し、他大学における事例を踏まえ、事務コストの削減や学生不満度の低減といった観点から教務上の問題を解決する手法を提案した。 |