ツジ ショウコ
TSUJI Shohko
辻 祥子 所属 松山大学 人文学部 英語英米文学科 職種 教授 |
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発行・発表の年月 | 1993/01 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 修士論文 Hawthorne's Lost “Ascending Spiral”-A Study of His Heroe's Pilgrimages- |
執筆形態 | 単著 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | お茶の水女子大学院人文科学研究科 |
概要 | ナサニエル・ホーソーンの初期の短編から後期の長編4作までを概観し、登場人物が未知なる荒野へのretreatと帰還returnの旅を繰り返していること(レオ・マルクスの理論の応用)、それによって精神的成長を遂げて、少しずつ上昇していること、それが作品の一つで言われている「上昇する螺旋」の軌跡に相当するものであるということ、このretreatとreturnの方向の違う二つのベクトルの間の緊張感が作品の魅力を生み出していたことを論証した。さらに遺作「セプティミウス・フェルトン」がなぜ未完に終わったかという問題については、南北戦争後、向かうべき荒野も戻るべき確固としたhomeも失った状態で、上昇する螺旋の旅が描けなかったからではないか、という結論に至った。 |