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入学年度
app year
科目名(クラス)
Course Title
単位数
credits
開講期
year
時間割
担当教員名
Instructor(S)
2019~貿易論演習I
4
通年

上羽 博人

1.サブタイトル Subtitle
グローバル・サプライチェーンと貿易取引システム、国際分業の拡大と国際物流
2.関連する教育諸方針 Course-Related Policies; Diploma and Curriculum Policy
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー):経営学、商学、管理工学、会計学、産業社会などの諸分野の特講科目を受講することによって学識とスキルを修得し、教育・研究機関、企業、組織などにおいて教育・研究者、高度専門職業人、指導的人物として必要な能力を発揮できる人材の養成を目指します。
3.授業科目のテーマと目的 Theme of the Course
1990年代からの貿易取引システムの中心は、それまでの商流や貿易政策を中心としたものから国際物流、グローバル・ロジスティクス、グローバル・サプライチェーン・マネジメント(SCM)へシフトしています。そして、物流、ロジスティクス、SCMは国の内外で基幹産業となり、国際分業を大きく変化させています。

 国際間の物流戦略であるグローバル・ロジスティクス、グローバル・SCMは、単なる貿易取引・国際物流ではなく、立地、調達、生産、販売などの戦略とともに国際物流を中心とした企業経営やサプライチェーンの全体最適を進める仕組みで、今日のグローバル化の中で製造業、流通業、飲食業など物品をグローバルに生産したり移動させたりして利益を獲得する多国籍企業やそのサプライチェーンが競争優位を作り出すための重要な要素となっています。

 これは、1960年代からの急速な貿易と投資の規制緩和、物流・情報・通信システムの高度化と普及(ユニット・ロード化、インターネットなど)、貿易システムの整備(WTO設立、貿易・投資に関する国際法や国際ルールの整備など)、政治的イデオロギーの低下(社会主義体制の崩壊など)、サプライヤーの量的拡大と質的向上(技術移転など)などにより、多国籍企業自身や多国籍企業が立地する国や地域が持つ優位(立地特殊的優位・所有特殊的優位・内部化優位など)を効率的に使用することができるようになったためです。そして、国際分業システムや各国の産業構造は日々変化をしています。

 この演習では、貿易取引、国際物流はもちろん、グローバル・ロジスティクス、グローバル・SCMの立場から貿易取引システム、分業システム、産業集積、多国籍企業などを研究することを目的としています。

 実例を利用しながら貿易取引、貿易ルール、生産システム、アウトソーシング、立地・産業集積、多国籍企業(主に製造業)、企業戦略など、「国際分業と国際物流」に関係する要素を整理し、グローバル・ロジスティクス、グローバルSCMを学んでいきます。また、知識の整理ができるに従い修士論文作成のためのテーマについての相談を行います。

 決定したテーマに従い本格的に修士論文の作成を行います。

 国際分業と国際物流の関係を中心に学んでいきますが、貿易、立地、技術経営、戦略、会計など関係する領域がかなり広いので、直接、間接に関係する文献を常に読むように心がけてください。また、この分野は理論だけではなく、実務についても重要であるため、両者を深く研究し論文を完成させます。
4.授業科目の内容・具体的な授業計画及び進度 Course Description and Outline
第1回目         イントロダクション
第2回目 貿易取引システム、国際物流(ロジスティクス、サプライチェーン・マネジメント(SCM))、国際分業などについての要素の整理、研究テーマの選択 (貿易・投資の定義と変遷など)
第3回目 貿易システム、国際物流(ロジスティクス、SCM)、国際分業などについての要素の整理、研究テーマの選択 (貿易システム、貿易取引システムの定義と変遷など)
第4回目 貿易システム、国際物流(ロジスティクス、SCM)、国際分業などについての要素の整理、研究テーマの選択 (貿易取引システムと物流システムなど)
第5回目 貿易システム、国際物流(ロジスティクス、SCM)、国際分業などについての要素の整理、研究テーマの選択 (貿易取引システムと情報・通信システムなど)
第6回目 貿易システム、国際物流(ロジスティクス、SCM)、国際分業などについての要素の整理、研究テーマの選択 (グローバル・サプライチェーンと貿易取引システムなど)
第7回目 貿易システム、国際物流(ロジスティクス、SCM)、国際分業などについての要素の整理、研究テーマの選択 (国際分業の定義と質的変化など)
第8回目 貿易システム、国際物流(ロジスティクス、SCM)、国際分業などについての要素の整理、研究テーマの選択 (国際分業と国際物流の関係など)
第9回目 貿易システム、国際物流(ロジスティクス、SCM)、国際分業などについての要素の整理、研究テーマの選択 (拠点立地と産業集積など)
第10回目 貿易システム、国際物流(ロジスティクス、SCM)、国際分業などについての要素の整理、研究テーマの選択 (物理的空間型産業集積と仮想的空間型産業集積(拠点の集積と分散)など)
第11回目 貿易システム、国際物流(ロジスティクス、SCM)、国際分業などについての要素の整理、研究テーマの目次の作成    (企業活動と貿易) 
第12回目 貿易システム、国際物流(ロジスティクス、SCM)、国際分業などについての要素の整理、研究テーマの目次の作成    (独立企業の(伝統的貿易)貿易など)
第13回目 貿易システム、国際物流(ロジスティクス、SCM)、国際分業などについての要素の整理、研究テーマの概要の作成    (多国籍企業の貿易(企業内貿易)など)
第14回目 貿易システム、国際物流(ロジスティクス、SCM)、国際分業などについての要素の整理、研究テーマの概要の作成    (貿易関係企業、物流企業の質的変化など)
第15回目 貿易システム、国際物流(ロジスティクス、SCM)、国際分業などについての要素の整理、研究テーマの概要の作成    (まとめ)

第16回目 貿易取引システム、国際物流(ロジスティクス、SCM)、国際分業などについての論文作成
     (研究論文の下書きの提出)
第17回目 貿易取引システム、国際物流(ロジスティクス、SCM)、国際分業などについての論文作成
     (研究論文についての指導、修正(1))
第18回目 貿易取引システム、国際物流(ロジスティクス、SCM)、国際分業などについての論文作成
     (研究論文についての指導、修正(2))
第19回目 貿易取引システム、国際物流(ロジスティクス、SCM)、国際分業などについての論文作成
     (研究論文についての指導、修正(3))
第20回目 貿易取引システム、国際物流(ロジスティクス、SCM)、国際分業などについての論文作成
     (研究論文についての指導、修正(4))
第21回目 貿易取引システム、国際物流(ロジスティクス、SCM)、国際分業などについての論文作成
     (研究発表の指導)
第22回目 貿易取引システム、国際物流(ロジスティクス、SCM)、国際分業などについての論文作成
     (研究発表の概要の作成)
第23回目 貿易取引システム、国際物流(ロジスティクス、SCM)、国際分業などについての論文作成
     (研究発表の修正)
第24回目 貿易取引システム、国際物流(ロジスティクス、SCM)、国際分業などについての研究発表
     (研究発表)
第25回目 貿易取引システム、国際物流(ロジスティクス、SCM)、国際分業などについての論文修正
     (研究論文の再修正)
第26回目 貿易取引システム、国際物流(ロジスティクス、SCM)、国際分業などについての論文修正
     (研究論文の再修正と提出)
第27回目 貿易取引システム、国際物流(ロジスティクス、SCM)、国際分業などについての論文修正
     (次回研究テーマの選択と決定)
第28回目 貿易取引システム、国際物流(ロジスティクス、SCM)、国際分業などについての論文修正
     (次回研究テーマの目次の作成)
第29回目 貿易取引システム、国際物流(ロジスティクス、SCM)、国際分業などについての論文および研究発表の評価     (次回研究テーマの概要の作成)
第30回目 貿易取引システム、国際物流(ロジスティクス、SCM)、国際分業などについての論文作成(まとめ)

講義の内容は受講生の専門により変更することがあります。
5.利用教科書 Textbook(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
2
6.参考書 Reference Book(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
新々貿易理論とは何か
ミネルヴァ書房
田中鮎夢
9784623074808
2015
2
ロジスティクス入門 〈第2版〉
日本経済新聞出版社
中田信哉
9784532112691
2012
3
最新貿易実務(補訂新版)
同文舘出版
浜谷源蔵 著・椿 弘次 補訂
9784495677428
2008
4
能力構築競争
中公新書
藤本隆宏
9784121017000
2003
5
脱「国境」の経済学
東洋経済新報社
P・R・クルーグマン
9784492441725
1994
※教科書・参考書以外の資料 Materials other than textbooks and Reference Books
教科書あるいは主たる参考書は最初の授業で相談して決めます。
適宜授業で資料を配布します。
その他の参考書についても適宜紹介します。
7.準備学習(予習・復習) Expected Work outside of Class時間
予習:国際的な分業、物流、貿易を中心に学んでいきますが、関係する領域がかなり広いので文献を常に読むように心がけてください。
指示している参考書は積極的に読んでください。卒業論文を作成するための調査・研究を行うため、各自の研究課題に関する書籍、資料などを読んでおいてください。
1.0 時間
復習:指導された内容をもう一度書籍、資料、辞書などを用いて確認。
2.0 時間
その他:授業に関係する書籍、資料を事前に読んでおく必要があります。各自の研究課題に関係する本や資料の読書数を増やし卒業論文の内容を高めるため、応用力をつけておいてください。
1.0 時間

4.0 時間
8.フィードバック Instructor Feedback
報告書、論文:内容の充実したものを作成するため、査読し問題点を指摘し、修正します。
9.評価の方法・基準 Criteria for Evaluation
研究テーマの準備度、報告書、論文、研究発表の内容により行います。
平常点、研究発表(30%) 報告書、論文の内容(70%)により評価します。
年次ごとに報告書の提出(30,000~60,000字程度)、研究発表(PowerPointなど)を予定しています。
研究テーマは相談で決めます。
研究発表を各年度の後期で行います。
積極的に授業に参加し、報告書、論文、研究発表の内容向上に努力してください。
授業ごとに報告書、論文、研究発表の進捗状況を確認します。
報告書、論文などの提出期限を厳守してください。提出期限も評価の対象となります。
授業に出席できない場合は授業開始前に連絡してください。
10.学習の到達目標 The Main Goals of Course
国際物流、貿易取引システム、国際分業を学ぶことにより、貿易取引(伝統的貿易、企業内貿易)、生産・流通システム、立地・産業集積、内製化・アウトソーシング、産業構造、貿易政策などの関連性(連鎖)と変化を理解し、今日の製造業、流通業の企業行動(独立企業、多国籍企業)を説明することができる。研究テーマを決定し修士論文を完成します。
11.その他の留意事項について Additional Instractions / Comments to Students



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