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入学年度
app year
科目名(クラス)
Course Title
単位数
credits
開講期
year
時間割
担当教員名
Instructor(S)
1988~国際経営論International Management
4
前期
水曜日4時限
金曜日2時限
浅野 剛

1.サブタイトル Subtitle
企業の海外ビジネスへの参入と経営の国際化
2.関連する教育諸方針 Course-Related Policies; Diploma and Curriculum Policy
ディプロマポリシー:①企業経営の国際化とそれに伴う企業活動の変容に関して理解・説明するための専門知識を身につけることができる。②海外の企業組織のビジネス活動について興味・関心をもつことができる。
カリキュラムポリシー:企業の国際化と企業活動の変容についての理論を説明するための専門知識を身につけることができる。
3.授業科目のテーマと目的 Theme of the Course
本講義の目的は、企業の海外ビジネスへの参入と経営の国際化について理解することである。講義では、①海外へ事業を展開する多国籍企業に焦点をあて、多国籍企業の海外進出方式や支配形態、進出時期と規模などについて日本企業はもとより、欧米多国籍企業の実態を考察する。②国際経営に関する分析領域や分析手法などの理論面についても解説を行う。③多国籍企業の経営管理的な側面として、主に生産・技術管理と人的資源管理について考察し理解を深める。④地域企業の国際市場参入に関して事例を用いその実情と課題について考察する。⑤異文化経営に関して文化と経営の間の摩擦について考察し、理解を深めることにする。
4.授業科目の内容・具体的な授業計画及び進度 Course Description and Outline
第1回目  イントロダクション 
第2回目 グローバリゼンションについて(市場のグローバル化・生産のグローバル化、グローバル市場での企業経営) 
第3回目 多国籍企業の概念(多国籍企業の定義と評価尺度・CAGEフレームワーク) 
第4回目 多国籍企業の研究領域と研究手法(1) 多国籍企業の研究領域(国際経営論・比較経営論・多国籍企業の経済学・国際経済学と多国籍企業) 
第5回目 多国籍企業の研究領域と研究手法(2) 国際経営論的アプローチ・企業経済論的アプローチ・国際経済論アプローチ) 
第6回目 多国籍企業の海外進出と所有政策(1) 海外進出形態と所有政策(所有政策の決定要因:①経営支配の確保、②経営資源の補充、③資本の現地化) 
第7回目 日本の多国籍企業の所有政策の変遷(少数合弁形態から完全所有形態へ) 
第8回目 多国籍企業の生成と発展の歴史(1)(英国企業の場合:フリースタンディング企業による進出) 
第9回目 多国籍企業の生成と発展の歴史(2)(米国企業の場合:資本集約型の産業形態で移転・IBMによる戦後の海外進出形態・官僚主義的組織) 
第10回目 多国籍企業の生成と発展の歴史(3)(ドイツ企業の多国籍化の歴史:輸出戦略と立地的要因) 
第11回目 多国籍企業の生成と発展の歴史(日本企業の多国籍化:輸出から海外直接投資へ) 
第12回目 海外市場参入戦略(1)(海外市場の選定と進出時期) 
第13回目 海外市場参入戦略(2)(参入方式とメリット・デメリット、輸出・ターンキープロジェクト・ライセンシング・フランチャイズ・合弁・全額出資子会社) 
第14回目 企業の海外市場戦略(1)(企業のグローバル化と戦略転換) 
第15回目 企業の海外市場戦略(2)(欧米の多国籍企業の市場戦略:不安定環境への適応と分散型組織、完全所有政策子会社と市場の画一化) 
第16回目 企業の海外市場戦略(3)(日本の多国籍企業の市場戦略:フレキシブル生産方式・輸出戦略・多品種少量生産) 
第17回目 多国籍企業における海外市場戦略の比較(マルチ・ドメスティック戦略・マルチナショナル戦略・グローバルサプライ戦略) 
第18回目 多国籍企業の海外市場戦略に関する補論(トランスナショナル戦略:I-Rフレームワーク、国際経営のタイプとトランスナショナル経営・海外子会社の役割) 
第19回目 グローバル化と企業の生産・技術管理(日本型生産方式の海外移転と課題) 
第20回目 グローバル化と人的資源管理(1)(日本型人的資源管理モデル) 
第21回目 グローバル化と人的資源管理(2)(日本型人的資源モデルの組織的特性) 
第22回目 グローバル化と人的資源管理(3)(欧米企業と日本企業のモデルの比較と優位性) 
第23回目 多国籍企業の組織デザイン(組織デザインの原則・戦略と組織) 
第24回目 地域企業の海外市場参入の事例(1)(多国籍化に伴う経営管理の変容と事業展開) 
第25回目 地域企業の海外市場参入の事例(2)(日本企業の海外直接投資の実態と特徴) 
第26回目 地域企業の海外市場参入の事例(3)(地域企業による海外市場進出に関するアンケート結果) 
第27回目 地域企業の海外市場進出の事例(4)(個別事例による海外市場進出形態とその課題) 
第28回目 異文化経営(1)(文化の意味とコミュニケーション) 
第29回目 異文化経営(2)(国民文化と経営:コンテクスト論・文化のたまねぎ型モデル) 
第30回目 まとめ
5.利用教科書 Textbook(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
2
6.参考書 Reference Book(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
ケースブック 国際経営
有斐閣
吉原・板垣・諸上編
9784641086838
2003
2
多国籍企業と異文化マネジメント
同文館出版
太田正孝
9784495377717
2008
3
国際ビジネス入門 第2版
中央経済社
江夏・太田・藤井編
9784502480102
2013
4
国際経営 第4版
有斐閣アルマ
吉原英樹
9784641220645
2015
5
はじめての国際経営
有斐閣
中川・林・多田・大木
9784641150171
2015
※教科書・参考書以外の資料 Materials other than textbooks and Reference Books
講義では担当者が作成した資料を配付する。その資料を中心に授業を行う。
7.準備学習(予習・復習) Expected Work outside of Class時間
予習:次回の授業内容を確認し、その範囲内の専門用語の意味を調べ、理解しておくこと。
3.0 時間
復習:授業後に資料やノートなどを見ながら内容を復習し、授業で出された課題があればそれをすること。
4.0 時間
課題レポート:講義を通じて6回程度、課題・レポートをホームワークという形で出す。
1.0 時間

8.0 時間
8.フィードバック Instructor Feedback
①最終試験の模範解答は、学内ポータルを使用して解説を行う。
②課題・レポートなどは、採点後に授業において回答のコピーを返却し、解説を行う。
9.評価の方法・基準 Criteria for Evaluation
成績評価は、①筆記試験、②課題、③レポート、④平常点を総合的に判断し、評価を行う。配分は、①筆記試験(50%)、②課題(15%)、③レポート(20%)、④平常点(15%)である。
10.学習の到達目標 The Main Goals of Course
①グローバル化に伴う企業の海外進出と企業経営の変容について理解し、専門知識を身につけていること。②企業のグローバル化に伴う企業や経営に興味・関心をもつことができること。③企業の海外進出に伴う多様な経営課題や問題点を理解し、論理的に説明できること。
11.その他の留意事項について Additional Instractions / Comments to Students
講義は、「公の場」であることを認識し、他者に迷惑となる行為は慎むこと。


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