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入学年度
app year
科目名(クラス)
Course Title
単位数
credits
開講期
year
時間割
担当教員名
Instructor(S)
1999~貿易論International Trade
4
前期
火曜日5時限
木曜日2時限
上羽 博人

1.サブタイトル Subtitle
第二次世界大戦後の貿易システム、貿易取引システムとその変遷
2.関連する教育諸方針 Course-Related Policies; Diploma and Curriculum Policy
①学位授与方針(ディプロマ・ポリシー):貿易論を通して、企業や組織など社会で活躍するため経営学部卒業生として備えていなければならない知識と技能などを培い、今日のグローバル化、情報化した社会に適応できる人材となり、また、キャリア意識を高めて自己の職業観を明確に地域社会や企業における有為の存在となる。
②教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)(経営)専門応用科目群
3.授業科目のテーマと目的 Theme of the Course
貿易は国の経済の発展と衰退に深く関係しています。日本は伝統的にフルセット型の加工貿易国として発展してきました。フルセット型とは「1国内あるいは1地域内に、ほぼ全ての生産工程を一定レベルで抱え込んでいる産業構造」で、たとえば、輸入した原油や鉄鉱石、石炭などの原料を使い、石油や鉄鋼などの素材からプラスチックや鉄の部品生産、パソコンや自動車などの製品までを一貫して生産(輸出)する産業構造です。

 しかし今日、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に代表されるような貿易・投資の規制緩和、国際間の物流・情報・通信システムの高度化と普及、技術移転、貿易システムに関する法令や施設の整備、海外直接投資(生産拠点などの移転)の拡大、為替変動などにより、素材、部品、製品の生産拠点がグローバルに最適配置され、日本の輸出は高度素材産業、高級製品などの技術・資本集約型の製品に特化し、輸入は家電やエレクトロニクス製品を含めた一般的な生活関連用品が急速に増加しています。

 このように、国外の産業との関係が深まるにつれ、日本の産業構造は伝統的なフルセット型が崩れると同時に、国外の経済的要因に左右されやすいものへと変化しています。そして、生産力の低下、技術の流出、安定した雇用機会の減少など社会問題も多くなってきています。

 この授業では、貿易システムや貿易取引システム、国際分業、国際物流、多国籍企業、貿易実務、貿易理論などを学ぶことにより、グローバル化する世界の経済のなかでの産業や企業の構造変化、国外と国内の産業の関係変化、将来の産業構造、実際の貿易取引システムなどを学びます。
4.授業科目の内容・具体的な授業計画及び進度 Course Description and Outline
第1回目   イントロダクション
第2回目   貿易とは (1)貿易・貿易取引とは
第3回目   貿易とは (2)貿易取引の仕組み (全体説明)
第4回目   貿易の種類、原産地、付加価値、貿易の利益など (1)原産地・付加価値とは
第5回目   貿易の種類、原産地、付加価値、貿易の利益など (2)貿易システムと原産地・付加価値の関係
第6回目   現代の貿易の特徴(世界の貿易)
第7回目   現代の貿易の特徴(日本の貿易、愛媛県の貿易)
第8回目   現代の貿易の特徴(独立企業、多国籍企業の貿易(企業内貿易))
第9回目   貿易取引システムとは(輸出手続き、関係するルール、歴史など)
第10回目  貿易取引システムとは(輸出手続き、関係するルールなど) (1)輸出全体の仕組み
第11回目  貿易取引システムとは(輸出手続き、関係するルールなど) (2)各構成要素の説明
第12回目  貿易取引システムとは(輸入手続き、関係するルールなど) (1)輸入全体の仕組み
第13回目  貿易取引システムとは(輸入手続き、関係するルールなど) (2)各構成要素の説明
第14回目  貿易取引システムの構成要素 (1)売買契約
第15回目  貿易取引システムの構成要素 (2)代金決済
第16回目  貿易取引システムの構成要素 (3)リスクマネジメント
第17回目  貿易取引システムの構成要素 (4)貿易管理
第18回目  貿易取引システムの構成要素 (5)物流(国際物流と国内物流)
第19回目  グローバル・ロジスティクス、グローバル・サプライチェーン・マネジメントと貿易取引システム
第20回目  国際分業と貿易 (1)輸出・輸入
第21回目  国際分業と貿易 (2)海外直接投資
第22回目  国際分業と貿易 (3)技術移転
第23回目  国際分業と貿易 (4)戦略的提携
第24回目  貿易理論と実際の貿易 (1)古典的貿易理論(比較優位理論)
第25回目  貿易理論と実際の貿易 (2)新貿易理論、経済地理学
第26回目  貿易の自由化と保護 (1)保護貿易
第27回目  貿易の自由化と保護 (2)自由貿易
          (WTO(世界貿易機関)FTA(自由貿易協定)FTZ(自由貿易地域)など)
第28回目  多国籍企業の企業内貿易 
第29回目  多国籍企業の企業内貿易とその影響(企業の競争優位と国の競争優位) 
第30回目  まとめ
5.利用教科書 Textbook(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
2
6.参考書 Reference Book(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
新版 貿易論を学ぶ人のために
世界思想社
小川 雄平
9784790709701
2002
2
貿易の知識(第3版)
日本経済新聞社
小峰 隆夫・村田啓子
9784532112639
2012
3
最新 入門の入門 貿易のしくみ
日本実業出版社
稲葉 英幸
9784534043689
2008
4
キチンとわかる 貿易のしくみ 〈第3版〉
TAC出版
星野 敦
9784813251262
2012
5
最新貿易ビジネス
白桃書房
中野 宏一
9784561751908
2011
※教科書・参考書以外の資料 Materials other than textbooks and Reference Books
教科書は最初の授業で指示します。
必要に応じてプリントを配布します。
7.準備学習(予習・復習) Expected Work outside of Class時間
予習:授業最初に配布した資料をよく読んで、質問点などを見つけてください。
3.0 時間
復習:受講した内容をもう一度参考書や辞書などを用いて確認してください。
4.0 時間
その他:提示してある参考書など、貿易、貿易取引に関する本や資料を読んでください。
1.0 時間

8.0 時間
8.フィードバック Instructor Feedback
小テスト・レポート・感想文など:ポータルに模範解答を示し、教室で解説します。
最終試験:ポータルに模擬解答を示します。
9.評価の方法・基準 Criteria for Evaluation
最終試験(60%)、小テスト・レポート・感想文など(40%)
内容の区切りで、適宜、小テストやレポート作成、感想文作成などを行います。
遅刻、欠席は特段の事情がない限りしないこと。
10.学習の到達目標 The Main Goals of Course
貿易システムや貿易取引システム、国際分業、多国籍企業、貿易理論などを学ぶことにより、貿易取引のしくみ、貿易と投資の関係、国の産業構造、貿易政策、国際的な経済の連鎖などを理解するとともに、就職を踏まえ、貿易取引と企業人、消費者がどのように関係しているかを理解します。
11.その他の留意事項について Additional Instractions / Comments to Students
商学総論、国際経営、国際マーケティング、ロジスティクス論などの授業を履修しておくと理解しやすいと思います。


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