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入学年度
app year
科目名(クラス)
Course Title
単位数
credits
開講期
year
時間割
担当教員名
Instructor(S)
1974~社会調査方法論Methods of Social Research
4
通年
金曜日3時限
小松 洋

1.サブタイトル Subtitle

2.関連する教育諸方針 Course-Related Policies; Diploma and Curriculum Policy

3.授業科目のテーマと目的 Theme of the Course
講義の主眼は次の4点である。1)社会調査とは何か、2)調査結果を読む際に注意すべきことは何か、3)調査を実施する際に注意をすべきことは何か、以上3点を理解し、4)社会調査の実践方法を修得する。
4.授業科目の内容・具体的な授業計画及び進度 Course Description and Outline
第1回目 イントロダクション
第2回目 社会調査のイントロダクション1:社会調査とはなにか、量的調査と質的調査、社会調査の歴史
第3回目 社会調査のイントロダクション2:調査倫理、プライバシー保護について、調査データを誤って理解しないために
第4回目 情報資源の発掘調査1:社会調査の過程、調査研究の意味、センス・オブ・ワンダー、文献情報の探し方
第5回目 情報資源の発掘調査2:既存統計情報の紹介、調査データベース(SORD,SSJデータアーカイブ,SRDQなど)
第6回目 社会調査のルールと道具1:記述と説明、社会的な問題構成の方法、社会学的想像力、概念、概念の操作的定義
第7回目 社会調査のルールと道具2:変数と概念、独立変数と従属変数、仮説構成の方法
第8回目 サンプリングの考え方1:サンプリングとは、母集団、全数調査と標本調査、ランダムサンプリングの意味
第9回目 サンプリングの考え方2:標本誤差、母集団推定の意味、多段抽出、確率比例抽出法、系統抽出法
第10回目 サンプリングの考え方3:層化の考え方、標本数の決め方、誤差・信頼度・正規分布、単純無作為抽出法
第11回目 使える調査票の作り方1:質問文作成のプロセス、問題意識から質問項目へ、事実を問う質問と意識を問う質問
第12回目 使える調査票の作り方2:測定と尺度と選択肢の関係、ワーディングの問題とは、一質問に論点は一つ
第13回目 使える調査票の作り方3:難しい言葉・ あいまいな言葉・ステレオタイプの言葉は使わない、誘導的な質問はしない
第14回目 使える調査票の作り方4:自記式と他記式、選択肢の作り方、質問文の並べ方、調査票の構成要素
第15回目 前期まとめ
第16回目 調査票調査のプロセスとデータ化1:配布回収の方法とそれぞれの特徴、エディティングの意味と方法、非該当と無回答
第17回目 調査票調査のプロセスとデータ化2:コーディングの意味と方法、データ入力の方法、有効票と無効票、回収率
第18回目 調査結果の分析と基礎統計量1:単純集計の意味、度数分布表の見方と作り方、クロス集計表の見方と作り方
第19回目 調査結果の分析と基礎統計量2:クロス集計表の見方と作り方(続)、クロス表の作成
第20回目 調査結果の分析と基礎統計量3:基礎統計量の意味、中心を表す基礎統計量(算術平均・中央値・最頻値)
第21回目 調査結果の分析と基礎統計量4:ばらつきを表す基礎統計量(分散の意味と計算方法、標準偏差、Z得点、偏差値)
第22回目 質的調査の魅力1:質的調査とは、聞き取り調査の意味と方法、参与観察法の意味と方法
第23回目 質的調査の魅力2:参与観察法の意味と方法(続)、ドキュメント分析の意味と方法
第24回目 質的調査の実践1:聞き取り調査法の実践例を2例紹介
第25回目 質的調査の実践2:参与観察法の実践例を1例紹介
第26回目 質的調査の実践3:ドキュメント分析の実践例を2例紹介、KJ法
第27回目 道具としての社会調査の使いどころ1:社会調査をとりまく問題(個人情報保護法の問題、調査員の安全確保など)
第28回目 道具としての社会調査の使いどころ2:新たなサンプリング手法や調査手法開発の可能性
第29回目 後期まとめ
第30回目 まとめ
5.利用教科書 Textbook(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
新・社会調査へのアプローチ
ミネルヴァ書房
大谷信介・木下栄二・後藤範章・小松 洋(編著)
9784623066544
2013
2
6.参考書 Reference Book(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
社会調査演習第2版
東京大学出版会
原純輔・海野道郎
4130520199
2004
2
社会調査の基礎
ミネルヴァ書房
潮谷有二・杉澤秀博・武田丈
9784623053896
2010
3
社会統計学ベイシック
ミネルヴァ書房
片瀬一男・阿部晃士・高橋征仁
9784623074037
2015
4
社会調査 しくみと考え方
左右社
原純輔
9784865281651
2016
5
※教科書・参考書以外の資料 Materials other than textbooks and Reference Books

7.準備学習(予習・復習) Expected Work outside of Class時間
事前にテキストの該当箇所をよく読み、内容理解に努めること。また、よくわからないところは、どこがわからないかを整理し、授業での解決をはかること。
 事後には、講義の内容を振り返り、社会調査論全体での当該授業の位置づけをイメージしておくこと。



8.フィードバック Instructor Feedback

9.評価の方法・基準 Criteria for Evaluation
期末試験の成績(85%)+提出課題の成績(15%)をもとに、単位認定をおこなう。なお、単位認定規程第5条第1項に基づき、授業回数の3分の1を超えて欠席した場合、単位認定を行わない。
10.学習の到達目標 The Main Goals of Course
社会調査の一連の過程をふまえた上で、次の2点を到達目標とする。(1)「良い調査」すなわち「調査の目的が明確で、しかも、妥当性と信頼性の高いデータが得られる調査」を実施するためには何が必要かを理解できる。(2)「いいかげんな調査」と「良い調査」との判別ができる。
11.その他の留意事項について Additional Instractions / Comments to Students
社会学科の必修科目である。全学部に開講されているが安易な気持ちで履修しても大成は望めない。社会調査士資格志望者は、社会統計学・計量社会学・社会調査実習Ⅰ・社会調査実習Ⅱとの関連をよく理解した上で、講義に臨むこと。質問などはオフィスアワー(水曜4限)にて対応する。


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