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入学年度
app year
科目名(クラス)
Course Title
単位数
credits
開講期
year
時間割
担当教員名
Instructor(S)
1988~経営データ解析Business Data Analysis
4
後期
火曜日2時限
木曜日2時限
東渕 則之

1.サブタイトル Subtitle
Excelを使った経営データの簡単な解析方法を学ぶ
2.関連する教育諸方針 Course-Related Policies; Diploma and Curriculum Policy

3.授業科目のテーマと目的 Theme of the Course
どんな製品を造ればよいか、どのくらい造ればよいか、価格はいくらにすればよいか、また新規採用は、広告宣伝は…等々、企業では毎日色々な意思決定がなされています。経験や勘だけで正しい意思決定は出来ません。担当者は、新聞、専門雑誌、インターネット、各種調査、会議、口コミ、現地見学など様々な情報源から情報やデータを集めて、それらを参考に意思決定をしています。
この講義では、これらの情報源の中から数値データに焦点を当てます。数値データをいくらながめてみても、そのデータの持つ意味合いはみえてきません。グラフにしたり、比率を計算したりといった簡単なデータ解析によってはじめて見えてきます。このようなやり方をExcelを用いて実践的に学ぶのがこの講義です。
4.授業科目の内容・具体的な授業計画及び進度 Course Description and Outline
下記のスケジュールで進めます。テキストで言えば第2章~7章、第9章、第11章に力点を置いて講義します。
Excelを使ってできるビジネスに役に立つ簡単な手法を習得しながら、統計解析で知っておかねばならない考え方の原理原則を理解できるように進めます。

第1回 イントロダクション(第30回の講義終了後に自分が到達しておきたい目標を各自設定する等)
第2回 経営データ解析の役割とExcelの基本
第3回 ビジネスデータをみつめる
第4回 Excelのデータベース機能を使って、並べ替え・抽出のやり方を学ぶ
第5回 簡単にできるExcelによるアンケート集計のやり方1 ~単数回答と複数回答
第6回 簡単にできるExcelによるアンケート集計のやり方2 ~単純集計とクロス集計
第7回 Excelのピボットテーブルでできるすごく簡単な多次元分析
第8回 Excelや統計手法を使わないで凄いことができる1 ~知っている情報をもとに推定するフェルミ推定
第9回 Excelや統計手法を使わないで凄いことができる2 ~四則演算による簡単な加工と分解を活用
第10回 データの基本的な加工方法を学ぶ1 ~比率と構成比の考え方とExcelによる実践
第11回 データの基本的な加工方法を学ぶ2 ~指数と変化率の考え方とExcelによる実践
第12回 表とグラフを作成して情報を読む方法を学ぶ1 ~他では聞けないわかりやすい表作成の基本
第13回 表とグラフを作成して情報を読む方法を学ぶ2 ~他では聞けないグラフ作成の基本
第14回 1変数の度数分布から情報を読み取る1 ~Excelで度数分布を調べてヒストグラムを描く
第15回 1変数の度数分布から情報を読み取る2 ~度数分布と平均値・標準偏差の基礎知識

第16回 1変数の度数分布から情報を読み取る3 ~箱ひげ図と探索的なデータ解析方法の考え方
第17回 2変数の関係から情報を読み取る1 ~変数間の関係の程度を調べるExcelによる散布図と相関係数
第18回 2変数の関係から情報を読み取る2 ~一度に多くの変数の相関係数を調べられて便利なExcelの機能
第19回 一方の変数で他方の変数を動きを説明する1 ~回帰分析の基礎知識を学ぶ(Excelによる散布図からの展開)
第20回 一方の変数で他方の変数を動きを説明する2 ~Excelによる回帰分析の簡単な適用練習
第21回 時系列データからExcelを使って情報を読み取る簡単な方法 ~データの動きのパターンを見つけて将来に伸ばす方法
第22回 時系列データからExcelを使って将来を予測する ~Excelでできる時系列分解法の体験
第23回 標本から母集団の性質を推測する ~標本平均と母集団の真の平均値の重要な関係
第24回 データから母集団平均値を推定する ~Excelでできるやさしい推定の方法
第25回 データから母集団平均値の違いを判別する ~Excelでできるやさしい検定の方法
第26回 適用する前提条件が少なく失敗する確率が小さくて便利な解析方法を学ぶ ~ノンパラメトリック手法の考え方
第27回 「好き・嫌い」など質的なデータを統計解析するには ~Excelで分析できるように数量化する方法を学ぶ
第28回 経営データ解析をマネジメントする  ~考え方を知ることで、組織でデータ解析が有効に活用できる!
第29回 実践的なケースを想定して、データ解析にチャレンジしてみよう!
第30回 まとめ (第1回で立てた目標に自分がどれだけ近づけたか各自振り返って確認してみる等)
5.利用教科書 Textbook(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
読んで使える!Excelによる経営データ解析
共立出版
東渕則之
4320018273
2006
2
6.参考書 Reference Book(s)
No.
書名
(Title)
出版社
(Publisher)
著者
(Author)
ISBN番号
(ISBN)
発刊年
(pub,year)
1
経営統計学のマネジメント的研究-経営データ解析への展開
千倉書房
東渕則之
4805108614
2006
2
分析力を武器とする企業
日経BP社
ダベンポート&ハリス
4822246846
2008
3
4
5
※教科書・参考書以外の資料 Materials other than textbooks and Reference Books

7.準備学習(予習・復習) Expected Work outside of Class時間
毎回の授業の終わりに次回の授業内容の予定を教科書の何ページから何ページという形で伝えます。
受講者は、予習として、あらかじめその範囲を一通り読んできて下さい。すべてを理解する必要はありません。こんな内容を勉強するんだということが分かれば十分です。授業中にはダンボの耳のごとく集中して聞いて下さい。教科書は情報量の多い本ですが、重要なところはより具体的に詳しく説明しますので、その該当箇所にメモをしたり、下線を引いたり、印を付して、重要な箇所が浮き上がるようにしておいて下さい。そして、自宅に帰ったら、なるべきその日のうちに、私が詳しく説明した所を重点箇所として、再度読み返して内容を確認して、定着をはかって下さい。予習よりも復習により力を入れてもらうと効果的です
なお、授業や復習で分からないところが出てきたら、直近の授業のレポートで質問を書いておいて下さい。その次の授業のはじめのところで、前回の振り返りの説明をしますので、その際に質問への回答など補足をします。



8.フィードバック Instructor Feedback

9.評価の方法・基準 Criteria for Evaluation
毎回レポートを課し時間中に提出してもらいます。各回4点満点で採点し返却します。これら30回の合計点をもとに評価します。ただし、素点の合計は120点満点ですが、100点以上になる場合は、当然ながら評価点数は100点になります。
このようにしているので、仮に公欠や病気で5回休んでも、100点満点は確保できます。
また、5回分余裕を持たせているので、公欠や病欠に特に配慮はしません。
なお、教育実習や長期入院で5回以上連続して欠席せざるを得ない場合は知らせてください。若干の考慮をします。
以上、受講に当たってはご了承ください。
10.学習の到達目標 The Main Goals of Course
企業活動に於いてデータを活用するための基礎知識を理解し、Excelによるデータ解析操作の基本を習得します。毎回参加し、復習をすることによって、将来会社に入ってからも役立つ経営データ解析のやり方がマスターできます。あわせて、Excelの使い方に習熟できます。Excelは企業に入って最も多く使用するソフトです。まじめに参加すれば得るところが大いにあることを保証します。
11.その他の留意事項について Additional Instractions / Comments to Students
数式はほとんど使わないので、文系の人でも大丈夫です。ただし、毎回ノートパソコンを持参してもらいます。
例年、受講生の大半が単位を取得できており、A以上の評価が3分の2を占めています。
しかし、楽して取っているわけではありません。まじめに出席してレポートを毎回出しているということです。
その努力ができる人は確実にSかAが取れるはずです。


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