アキヤマ シンジ   AKIYAMA Shinji
  秋山 伸二
   所属   松山大学  薬学部 医療薬学科
   職種   教授
言語種別 英語
発行・発表の年月 2005/05
形態種別 学術論文
査読 査読有り
標題 Long-term inhibition of angiotensin prevents reduction of periarterial innervation of calcitonin gene-related peptide (CGRP) containing nerves in spontaneously hypertensive rats
執筆形態 共著
掲載誌名 Hypertens Res
掲載区分国外
巻・号・頁 28(5),pp.465-474
著者・共著者 Narumi Hobara, Noriko Gessei-Tsutsumi, Mitsuhiro Goda, Fusako Takayama, Shinji Akiyama, Yuji Kurosaki, Hiromu Kawasaki
概要 高血圧自然発症ラット(SHR)において,カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)含有血管周囲神経線維分布の加齢による変化と,その変化に対するレニン-アンジオテンシン系の長期抑制の影響について検討した.免疫組織化学的に染色された腸間膜動脈の神経線維分布は,画像解析装置を用いて定量化した.SHRの腸間膜動脈において,CGRP免疫様活性(LI)含有神経線維の加齢による減少が見られたが,neuropeptide Y(NPY)-LI含有交感神経線維ではみられなかった.また,Wister Kyotoラット(WKY)においては,いずれも変化なかった.NPY-LI含有交感神経線維の分布は,WKYに比べてSHRでは有意に多かった.SHRに,アンジオテンシン変換酵素阻害薬(0.005% テモカプリル),アンジオテンシンⅡタイプ1(AT1)受容体拮抗薬(0.025% ロサルタン),血管拡張薬(0.01% ヒドララジン)を飲料水に溶解して,7週間投与した.いずれの薬物も,tail-cuff法により測定した収集期血圧を有意に低下させた.テモカプリルおよびロサルタンを長期投与したSHRにおいて,腸間膜動脈のCGRP-LI含有神経線維の分布密度は有意に増加した.一方,ヒドララジン投与群では,抗高血圧薬非投与SHRと同様であった.NPY-LI含有神経線維の分布密度は,いずれの投与群においても増加しなかった.これらの結果から,CGRP神経線維のリモデリングが抑制されているSHRにおいて,レニン-アンジオテンシン系の長期抑制は,CGRP含有血管拡張性神経機能の減弱を抑制することが示唆された.