アキヤマ シンジ
AKIYAMA Shinji
秋山 伸二 所属 松山大学 薬学部 医療薬学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2011/11 |
形態種別 | 調査報告 |
査読 | 査読有り |
標題 | 薬学の新領域としての「旅行薬学」「渡航薬学」の提唱-海路で釜山(韓国)を冬季訪問する邦人観光客のケースを例として- |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 愛媛病薬会誌 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 愛媛県病院薬剤師会 |
巻・号・頁 | 50(2),9-20頁 |
著者・共著者 | 牧 純、難波 弘行、秋山 伸二、玉井 栄治、関谷 洋志、金 惠淑、廣瀬 恭子、坂上 宏、柴田 和彦、八重 徹司、山口 巧、相良 英憲、出石 文男 |
概要 | 数々の医学研究の分野には、旅行中の疾病や事故の回避と処置に関する「旅行医学」(Japanese Society of Travel Medicine)や「渡航医学」(Japanese Society of Travel and Health)といったものもある。これに対し、薬学においては、安全な旅の実践と薬学的な収穫を目指す「旅行薬学・渡航薬学」(Travel Pharmacy and Health)なる分野はまだ確立されていない。今回筆者らが初めて提唱した「旅行薬学・渡航薬学」では、旅行に携行すべき医薬品、病気・事故の予防などの「予防薬学」や「旅行医学」と重複する領域もある。すなわち旅行中に「マイナス」の事態が生じないようにするための研究領域である。そのような薬学的対応策は勿論のこと、旅行で期待される健康上のプラス面の研究にも今後大いに重点を置くべきであると考える。すなわちマイナスをゼロにする対応策だけでなく、旅行先から薬学的な収穫を得ることを目標としたのが「旅行薬学」であると筆者らは定義する。今回は、ケーススタディとして、釜山(韓国)を冬季、海路で訪問した場合の「旅行医学」を論考した。旅の盲点を総説的に整理しておくことで、憂いを少しでも低減させ、安全な旅行を全う出来ることを最大限の目標とした。旅から得られる薬学的なプラス面は現在も検討中である。 |