アキヤマ シンジ   AKIYAMA Shinji
  秋山 伸二
   所属   松山大学  薬学部 医療薬学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2008/07
形態種別 学術論文
査読 査読有り
標題 超速効型インスリン自己注射における低血糖に関する検討
執筆形態 共著
掲載誌名 日病薬誌
掲載区分国内
巻・号・頁 44(7),1043-1045頁
著者・共著者 畑中 由香子、秋山 伸二、足立 恵子、池田 和人
概要 低血糖に対する不安は,インスリン注射の遵守度に大きな影響を与える.従来の速効型ヒトインスリン(以下,HI)から超速効型インスリンアスパルト製剤(以下,IAsp)へ切替えた患者を対象に,インスリン製剤切替前後における低血糖への不安度,低血糖発現回数・発現時間帯,グリコヘモグロビン(HbA1c)値および注射の遵守度の変化を調査した.切替えにより,インスリン投与量は変わらず,低血糖発現回数および不安度は低下した.切替前の血糖コントロール良好群では低血糖発現回数が低下したが,不安度には有意差がなく切替前後ともに低かった.コントロール不良群では切替えにより低血糖発現回数・不安度ともに減少し,注射の遵守度の向上,血糖コントロールの改善もみられた.以上より,従来のHIでのコントロール不良群では特にIAspへの切替えにより低血糖回数・不安度を減少させ,食直前投与という利便性もあり注射の遵守度が上がり,実際の投与インスリン量が増加し血糖コントロールが改善することが考えられた.