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ハタ マサユキ
HATA Masayuki
畑 晶之 所属 松山大学 薬学部 医療薬学科 職種 准教授 |
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| 言語種別 | 日本語 |
| 発行・発表の年月 | 2014/06 |
| 形態種別 | 研究ノート |
| 標題 | 薬学史の時代区分に関する研究-(3)江戸時代の別府地域(大分県)における温泉の医療利用に関する時系列的研究 |
| 執筆形態 | 共著 |
| 掲載誌名 | 松山大学論集 |
| 巻・号・頁 | 26(2),121-133頁 |
| 著者・共著者 | 牧 純、田邊知孝、畑 晶之、関谷洋志、坂上 宏、難波弘行、玉井栄治、舟橋達也、山口 巧 |
| 概要 | 薬学史の時代区分に関する研究の一環として、筆者らは温泉医療の歴史に注目した考究を行っている。今回は、多数の旅行客・湯治客が集まる世界的に有名な別府の温泉(大分県)について、江戸時代における医療利用を中心とした文献検索を実施した。17-19世紀における現在の別府地域における温泉の事蹟に関する文献を時系列的に整理し、それらをもとに検討したところ、次のような特色があげられた。
① 17世紀末の別府をも襲った大津波と大震災から1世紀近くが過ぎて安定した時代(特に元禄時代以降)となると、文人・墨客たちが別府の温泉を訪れており、紀行文も残されている。 ② 庶民の間でも温泉を楽しむ余裕が認められ、なかには別府に逗留し温泉に入浴する人々もいた。庶民の生活習慣の一部としての温泉入浴に関する記載も残っている。 ③ 山間部の明礬(みょうばん)地区の「硫黄泉」は、浜脇のような海辺の「食塩泉」とは際立った存在であった。前者は、皮膚病、後者は眼病対策などと経験的な使い分けもなされる時代となった。現代では、その価値に科学的な裏づけがなされている。すなわち、日本薬局方(第16改定)に硫黄の皮膚疾患に対する効果が述べられている。 江戸時代の別府は、庶民の間でも、「経験的な温泉医療」が浸透・定着していった時代であったと判断される。このことから、少なくとも温泉の医療利用に関して、別府地域のこの時代は薬学史の時代区分における「経験医療の時代」であり、近現代の科学の時代への橋渡しになった前段階と解釈される。 |