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ハタ マサユキ
HATA Masayuki
畑 晶之 所属 松山大学 薬学部 医療薬学科 職種 准教授 |
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| 言語種別 | 日本語 |
| 発行・発表の年月 | 2014/05 |
| 形態種別 | 学術論文 |
| 標題 | 人体への寄生虫感染を警戒すべき食材(11) ー”勇気”では防げないマンソン孤虫の感染と驚愕の結末ー |
| 執筆形態 | 共著 |
| 掲載誌名 | New Food Industry |
| 出版社・発行元 | 食品資材研究会 |
| 巻・号・頁 | 56(5),59-66頁 |
| 著者・共著者 | 牧 純、関谷洋志、田邊知孝、畑 晶之、舟橋達也、玉井栄治、河瀬雅美、坂上 宏 |
| 概要 | マンソン孤虫はゲテモノ食いから感染する厄介なマンソン裂頭条虫の幼虫である。これは成虫でないが,それがもたらす病害作用は決して小さくない。それどころか,幼虫による病害が成虫によるそれよりも遥かに大きい。日本,東アジア,南部アメリカなどに見られる怖い感染症である。
イヌ・ネコの腸管に寄生しているマンソン裂頭条虫の成虫はその糞便中に虫卵を排出する。第一段階の中間宿主(第一中間宿主)はケンミジンコ,第二中間宿主はヘビ,カエルである。終宿主であるイヌ,ネコがそのようなヘビ,カエルを食べることによりその腸管内に成虫が寄生した状態になる。成虫の形は扁平で,長さはイヌ・ネコの腸管の長さに適応しているからか,せいぜい1mである。 そのように循環している生活史のサイクルにおいて,ヒトは生か不完全調理のヘビ,カエルを食することにより,その幼虫が人体各所に寄生する。この幼虫は滅多にヒトの腸管で成虫になることはないが,稀ながら症例として報告がある。 この幼虫がヒトに寄生すると,皮膚表面のいたるところに腫瘤(コブのようなもの)を形成し大きな病害作用をもたらす(遊走性限局性皮膚腫脹)。この幼虫は体表のみならず体内の各所へも移行,脳への侵入もある。この移動は顎口虫のそれに似ている。失明や,睾丸摘出を余儀なくされることなど,とりかえしのつかない事態もおこりうる。 その予防には,ヘビ,カエル等の肉の生食を慎むことが絶対的に重要である。レアのヘビ肉,カエル肉も避けるべきである。早期発見・早期治療のポイントは,ゲテモノに関する食歴があれば担当医に明確に伝えること。幼虫が皮下を這う様子を診察医に伝えることである。 治療(駆虫)は,成虫であれば優れた駆虫剤プラジカンテルの投与により行なわれるが皮下や悩などに寄生して大きな病害作用をもたらす幼虫に対する治療はまだ確立されていない。可能であれば,這っている幼虫を外科的に除去する。一応プラジカンテルやアルベンダゾールの投与を試みるが,完治は困難である。 |